こんばんは、ダンクです。
今回の話の簡易まとめ
- いろんな本を読んでいます
- 教養を身に着けたい
- 学問の相関図を作りたい
教養オタクと化す春
最近、よく図書館で本を読んでいます。
図書館にはこれまでも月1の頻度で通ってましたが、現在は週に2,3回の頻度です。
ざっくり10倍。我ながらすごいですね。
読んだ本は4月1日~23日で26冊。たぶん人生最高ペース。
(↓最近始めた読書メーターです。読んだ本の感想をできるだけ書くようにしています。)
きっかけは3月上旬、知り合いに対して図書館の魅力(+なろう小説)についてプレゼンする機会があったときのことです。
せっかくプレゼンするなら本気でやってやろうと、改めて図書館についての本を探していたら、この本を見つけました。
この本は、
- 教養とは何か(単なる物知りとは何が違うか)
- 教養はなぜ大切か
- 教養はどうすれば身につくか
というテーマに対してわかりやすく解説していく、高校生~新大1生向けの本です。
この本が、「なんとなく何か学びたいけど、何を学びたいか自分でもよくわからん」と思いながら適当な入門書や新書をめくっていた自分にクリティカルヒットでした。
ぜひとも読んでほしいのでネタバレにならない程度に超要約すると、「教養を身につける過程そのものが教養」らしいです。「教養する」っていう語用があるみたいに。教養人から教養を感じるのは、弛まず教養しているからなんですね。
「あなたのモチベはどこから?」「私は劣等感から」
そもそも、僕が熱心に教養しようとしているのは、同じ体験や同じ話題を共有していても、教養の有無によって得られる情報量や見えてくるものがまるで違う気がしたからです。
例えば、同じ映画を見ている知人との会話で、
「このシーン、ゲーム理論じゃね?」
と言われたときに、”ゲーム理論”という概念を(名前しか)知らない僕は、”ゲーム理論”というフレーズでうまく説明できる物事の関連性、一貫性を見逃してしまう。そして、見逃していたことそのものを、友人にわざわざ口に出してもらうまで認識できない。
なんとなく想像できませんか?
実体験ベースですが、教養が無いからここで具体例をうまく挙げられなかった。
ほんとのところ、実際にはどんな会話だったか覚えてないんです。哲学関連の用語だったはず。知らない情報はノイズとして認識してしまう。これも無教養の悲しく恐ろしいところだと思います。
名前だけは知っていても、何も説明できない概念は山ほどあります。
そして、名前すら知らない、つまり自分が知らないことすら知らない概念は、それよりも遥かに多い。
この「無知の無知の知」(『教養の書』の受け売り)を理解しながらも、少しずつ学んでいくプロセス、それ自体が「教養」なんだと思います。
まあ、早い話が、「会話や経験をより高度に理解したい」ということですね。
もっと乱暴に言うなら、「もっと上手いことを言いたい」「頭がよくなりたい」という欲望なんだと思います。
学問を一望するために
そんなこんなで教養を身につけるべく本の海に頭を突っ込んだわけですが、手あたり次第に本を読むのは無謀だとすぐに思い知りました。
全部読むにはあまりにも量が多すぎる。残念ながら本の海に突っ込める頭は1個だけです。
そして何より、図書館で手当たり次第に専門書を読んでいて気付いたこと。
それは、「何学があるのかすら知らない」ことでした。
いきなりオタクな話題で恐縮ですが、『シェルノサージュ』の話をさせてください。
このゲーム(便宜上ゲームと呼びます)は、イオンというほとんどの記憶を失った女の子とコミュニケーションを取る作品です。
この作品中で重要なポジションとなるイオンの記憶の修復は、「夢セカイ」という世界で深層に眠る記憶を追体験する形で行われます。
それぞれのチャプターは「扉」という単位で管理されています。第1の扉では町中、第2の扉はある人物の屋敷、といった感じで、大場面ごとに異なる扉の中で進行していきます。(実際のストーリーとは少し異なります)
ここで、なぜ突然『シェルノサージュ』の話をしたかというと、専門書を読んでいるうちに「学問ジャンル=扉」そして「専門書=扉の中の1シナリオ」と感じるようになったからです。
いたずらに専門書を読むのは、時系列順に揃っていないバラバラのシナリオを事前説明もなく見ているようなものです。
ましてや、画像のようにチャプター選択画面から扉自体(=学問の全体像や他学問とのつながり)を見ることは非常に困難です。
高次元から俯瞰して見る領域まで自力で達するには、いくら時間がかかるか気が遠くなりそうです。
そんな中、ある友人へ『教養の書』を見せ、自分が勉強していることを話したら、幸運にも興味を持ってくれました。
それだけでなく、なんとその友人は図書館のレファレンスサービスで、「学問の分類と、それがどういったものであるかの解説がなされている本が読みたい」と問い合わせてくれました。
図書館からの解答では、いくつかの本と、国内外の官公庁発行の分類表が紹介されていました。
紹介された本は、わかりやすいものから専門的なものまで揃っており、大いに参考になりました。
(学問のしくみ事典、買いました。)
こっちもよかったです。
学科系統分類表(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/08121201/003/004.pdf
しかし、これらの素晴らしい書籍、詳細な資料を当たって、それでも満足できない要素がありました。
それは、「下位のジャンルでは何を扱っているかわからない」こと、「学問と学問のつながりがわからない」こと、そして、「学問のおもしろさが伝わらない」ことです。
先ほどのシェルノサージュの喩えでいくと、「それぞれの扉や扉の中で起きるイベントの説明は上手くされていたが、第1の扉と第2の扉がどう繋がっているかわからない」ということです(この説明伝わってる???)
できれば、キャラクターの相関図のように学問の相関図があることを期待していたので、正直言えば少しガッカリしました。
「学問を学問する人」になりたい
そんなわけで、今、図書館で本を読み漁っています。
現時点での目的は次の2つ。
- 教養を身に着けたい
- 学問の相関図を作りたい
今は、
「世の中には何の学問があるのかわからない」
から、
精々、
「〇〇学が何をしている学問かわからない」
「学問間のつながりがわからない」等々......
に微ランクアップした程度の手さぐり状態です。ここから少しでも効率よく、またモチベーションを維持して進めていけるように、できるだけ体系立てて進めていければと思っています。
とりあえずの方針は、学問や勉強すること自体に焦点を当てた本を読みながら、興味のあるジャンルを入門書から徐々に掘り進めていこうと思っています。
NDC(日本十進分類法)で言うと、002(知識、学問、学術)、379(社会教育)あたりに目星を付けています。
成果物としては、ナビスコラの学問分野相関図のようなものをベースに、より粒度を細かく、そして詳細の説明を読めるようにしたものが、今考える理想です。
もし公開するなら媒体は紙かWebページになるとは思いますが、Web構築のスキルなんてないので、とりあえず考えないでおきます。自分用に作って満足するかもしれないし、そもそも納得いく形になるかもわからないので。
こんな感じで、最近はおもしろそうなことを考えています。まあ、正直なところ実現度は非常に低いですが、理想だけ描いても仕方ないのでダメ元でやってみます。
この学習の経過はこのブログでちまちまと発信しようと思っています。
誰も待っている人はいないし、作るって公言してるわけでもないので、気楽にいきたいですね。
……と、ここまで書きながら、(あっ、今ブログで作るって公言してるじゃん、引き返せないじゃん)と思って随分と記事の公開を躊躇っていましたが、今、珍しくアルコールが入ってるのでノリで上げちゃいます。
正直、自信ない要素は山ほどあるんですよね。社会人で時間あんまりないし、そもそも大学出てないし、高専すら留年してるし。
だからか、たまに頭の中のあの辺り(後頭部の真後ろから、やや斜め右上20cmあたり)*1から声がするんですよね、「いや、だから無理だって笑」って。ほら、今も。
まあ、とりあえず、メンタルが無事なうちは無視しておきましょう。
ということで、これからよろしくお願いします。
あー、学問を学問する人になりたいなー。
*1:座標的には頭の外だけど、感覚的な話。