東京への引越しから4か月、ようやく生活が落ち着いてきました。
なかなか心の動く日々です。記憶が思い出になる前の感情が伴ったものを残したく、これまで書き溜めていたものをまとめて放出します。
今さら個別記事にできないイベントはここで供養するので、たまに早口で喋り始めます。
今回は7月分、引っ越しが終わってからの日記とします。
↓引越し中の日記はこちら↓
dnk.hatenadiary.com
7月
7/8(火)
自宅からの初出社。
これまでは職場近辺のホテルから出社していたので楽ちんだったが、今後はそうもいかない。
東京の通勤ラッシュは引越し前からかなり心配していたので、乗り換えに失敗しても間に合うよう余裕をもって着く時刻に家を出たが、結果的には杞憂だった。
通勤路はあまり混まないようで、簡単に座席を確保できる。名古屋で乗っていた地下鉄*1よりも断然マシ。
周りの路線や違う経路を使うとイメージ通りの押し込み具合なので、楽な経路があって本当によかった。
帰宅の電車もそこそこ空いている。当初から抱いていた最大の懸念点が解消されて嬉しい限り。
また、今日初めて案件を受けた。まだ何もしていないが、強烈な手持ち無沙汰感は解消され、少し嬉しい。
大変なのはこれからだとはわかっていても。
7/9(水)
日本紅茶協会『紅茶検定』の受験申込期間が始まっていることに気付き、その場でベーシックに申し込んだ。せっかく紅茶に取り組んでいるので、勉強の成果を可視化したい。
模擬問題を見る感じだと難なく受かりそうではある。
夜はPCの配線。
7/10(木)
必死に仕事を覚えて、なんとかこなそうとしている。
仕事量は体感で前職場の6倍くらい。
前も完全に暇なわけではなかったけど、現場仕事だったから移動があり、隙間の時間が多かった。
今は山積みのタスクをガリガリと崩している感じがする。
忙しいけど退屈しないぶん悪くない。むしろいい……かも。
7/11(金)
昼
転勤後まだ日が浅く、かつ前の部署から業務内容が大幅に変わっている。仕事中は他人に聞きながらなんとか進め、仕事が終わったら寝るまでずっと業務関連の技術書を読んでいる。
ずっと勉強しているし、これからも続くので目標があったほうがいいと思い、応用情報技術者を申し込むことにした。
来年はネスペを取るつもりなので、その前段として応用情報で助走をつけたい。
基本情報は持ってないけど、そんな悠長なことをしている時間はないので頑張るしかない。
夜
引越しを手伝ってくれた友人の誘いで、『B.D. What's』というオタク曲メインのオールナイトDJイベントに行った。
仕事終わりに渋谷へ急行し、激混みの居酒屋で一杯ひっかけてからライブハウスへ。
正直知ってる曲は1割もなかった(途中J-pop多めのDJがいて、tofubeatsが流れてくれて助かった)が、眠すぎて意識飛びかけながら爆音のオタクミュージックでノリ続けるのは楽しかった。途中で気になる曲はこっそりshazamしてた。

23時頃に開始してから朝5時まで最前列で揺れ続け、ぐちゃぐちゃの頭で食べる松屋の朝定食が信じられない美味さだった。
こういう遊びができるのは、この歳でこんなところにいる者の特権だと思う。大事にしたい。

辺りはすっかり明るくなり、灰になりながら家に這い戻り、死んだように寝た。
7/12(土)
昼
昼に起きて最寄駅の周りを歩いている。
気になる店や施設がいくつもあり、通勤だけでは見えてこないものも多い。自分の住むこの街は意外と面白いところかもしれない。
区の図書館でグルメ雑誌を読み漁って、気になる店をGoogleMapsにピン立てしていた。
10年くらい前の古いグルメ雑誌には閉店している店も多いが、逆にこういうのはコロナ禍を生き抜いた名店や隠れ老舗を炙り出すのに便利なのだ。
図書館は広くて蔵書も多く、さすが東京って感じだ。館内の混み方もまた東京って感じ。
夜1
グルメ雑誌に載っていた中華料理屋に来ている。
外にメニュー表がなかったので油断して入ったが、値段が想像以上で怯えている。
小綺麗ではあるが高級そうではないと思って入った。高級中華はもっと風格がある気がするので、自分の場違い感センサーに反応しなかった。
この辺りの基準からしたら大したことないのかもしれないが。
客の身なりも心なしか裕福そうだ。精々20人入れるかという小さい店なので、隣で会話している客の風貌や会話がどうしても気になる。
隣席、3世代のパーティで大テーブルのお誕生日席を陣取るご老公の会話も、
「バングラデシュからベトナムに渡ったとき——」
とやけに国際色豊か。ちょっと怖い。
小籠包、冷麺、お茶の3点とチャージで既に5000円を超えている。この値段で全然腹が膨れない中華は初めてだ。でも、満足するまで頼んだら一体いくらになるかわからない。
払えなくはないが、ここでもっと食べたくなるほど裕福ではない。こちとら成功や評価など縁遠いヒラの月給労働者なのだ。
店員「もうよろしいんですか?」
ダンク「大丈夫です、軽く食べたかったので笑」
親切でフレンドリーな店員さんだったが、愛想笑いと共に適当なことを言って逃げるように店を出た。
今後知らない店に入るときは直近の価格帯を調べねばならない。
思うにこの辺りの飲食店は、想定している客層が自分の考えているものと少しズレているかもしれない。
東海地方で自分の目に入るような店は「学生向き」「女子会向き」「ファミリー向き」「サラリーマン向き」くらいしかないようだったが、この街はこれらに加えて経済的な階級で暗黙のうちにゾーニングされているような印象を受ける。
映えなくてもいいから、安くて美味い大衆向けの店はどうやったら見つかるだろうか。
いま自分が都内にいるのは会社都合の転勤で安く住めているから。普通ならここにいられるような立場ではない。
そう直感し、どうにも町に溶け込めない疎外感を抱いて夜道を歩いた。
立ち並ぶ家々には高級外車ばかりが駐まっている。
夜2
このまま終われない気持ちと、単純に小腹が空いたのもあり、もう夜遅いが喫茶店に行った。
雰囲気がよく、肝心のコーヒーも自分好み。ぽわっと香る中に、ほんのりと酸味が潜んでいる。苦味と渋みはほとんどない。
ずっと口に含んでいるとハイカカオチョコレートみたいな香りがある。苦くはない。
最高の店かと思いきや、後から入ってきた常連とマスターの絡みが互いに馴れ馴れしく、どうにも居づらい。
多少は割り切るべきか。
このまま帰ってもカフェインで寝れそうにないので隣駅まで散歩に行った。
こっちの方は日付が変わっても活気があった。
以前から「散歩が趣味」という人を見ると、(あぁ、都会の人だなぁ)と思っていたが、実際に都会側の立場に立って、それがさらに補強された。
都会には文化があるので街ごとに表情が異なる。なので、歩いているといろんな情報が入ってきて楽しい。
地方はどこまで行っても車道と住宅街、あとは田畑くらいしかないので、景色に代わり映えがない。もしくは町と町の間の空白地帯が長い。そのため田舎で散歩しても張り合いがない。少なくとも自分はできない。
散歩じゃなくてランニングならまだわかる。娯楽よりもトレーニングの意味合いが強くなるから。
あまりにも田舎だと、蛙や虫の声を聞きながら誰もいない農道を歩ける。それはそれで楽しいとは思う。
7/13(日)
昼
引越し前、名古屋の行きつけだった居酒屋で、とある常連さんが奇しくも同じ7月から関東へ転勤になるということを聞いていた。
「東京で飲みましょう!」と握手しLINEを交換していたので、さっそく会うこととなった。
夜に上野で集合なので、昼間は暇だった。
せっかくなので都内のうまい紅茶店を見つけたいと思い、日本紅茶協会の認定店に行ってみることにした。
昼は神保町のセイロンドロップ。
スリランカ料理の専門店で、セイロンティーも多く置いている。
ランチのマトンビリヤニとセットで水出し紅茶を注文。紅茶はワイングラスでの提供。

なんという爽やかさ!香りと淡いうまみが駆け抜ける。
紅茶の渋い味は一定以上の温度がないと出ないんだなと再認識した。
最後、ビリヤニに入っていたマトンの脂身に当たってしまい*2食感と臭いに悶絶していたが、
水出し紅茶のおかげで脂と獣臭さを流して、なんとか嚥下できた。
水出し紅茶が想像以上に美味しかったので、食後にポットのヌワラエリアも注文した。

茶葉抜きでの提供。
ポットがずんぐりむっくり、どっしりしてて笑ってしまった。
メニューには「セイロンティーのシャンパンといわれる。ダージリンに似た味」と説明があった。確かに飲み口は似ているが細かい味はかなり違うように思える。比較的淡い水色(すいしょく)に見合った軽い味で、これはこれで美味い。
もっと香りを検めたいが、店内の炒め油とスパイスの匂いに紛れていつもより解像度が低い......
ランチを終えても集合時間まで時間があるので、神保町から上野方面に歩いていく。
秋葉原に着いたので、以前からぼんやりと欲しかった「Pokémon GO Plus +」を探すことに。
ポケスリでワカクサ本島exが実装されるので、それまでには入手しておきたい*3。Amazonでも買えるが、定価より1000円くらい値が上がっている。
ゲーム屋を巡るが、どの店にも取り扱いがない。
埒が明かないので店員に訊くと、既に生産終了しており入荷未定とのこと。
しまった、さっさと買っておけばよかった……
目標を失ったので、近くの認定店に行ってみたい。
秋葉原で紅茶といえば昔なら迷わず『シャッツキステ*4』に行っていたところだが、生憎2020年に閉店しまった。新しい店を開拓するしかない。
そこで行くことにしたのは『CURE MAID CAFÉ』。
こちらは世界初のメイドカフェで、かつ日本紅茶協会認定店というすごいお店。
店の前にあるメニュー表を開くと、本当に紅茶協会の認定証が紹介されている。

とりあえず、自分が好きなダージリンを注文してみた。
味は、香りと味のバランスがいい。余計なえぐみが無いので万人に受ける仕上がりになっている。ポットの中に僅かに残る茶葉からグレードはBOPと察せられる。確かに短い時間で提供できる。そして、長居も想定されるメイドカフェで苦くなりすぎないように茶葉抜きにしている、というところだろうか。
プリズマ☆イリヤのコラボでかなり混んでいたが、この客数でよくやってると思う。
せっかくなのでメイドカフェらしい紅茶も注文してみる。
自分「この......ミナリンスキー*5のちゅんちゅんティー......って、なんのフレーバーですか?」
メイドさん「アッサムに、ジャスミンフラワー、エルダーフラワー、ベルガモット、キャラメルフレーバーを足した、お花のような香りのお茶です」


到着。カップが置かれる前からわかる。キャラメルフレーバーすげーーっ。飲む前から甘い香りがする。
これ味わからなくならない?と思いきや、口に含むとフラワリーな香りが一気に立ちこめる。口の中で転がしていると、ベルガモットの香りが現れてくる。味は控えめだけど、ベースにちゃんといて香りだけで終わらない。これは美味いぞ。
フレーバーの種類も、実際の味や香りも、24年冬にあったスタバの『ロイヤル アール グレイ ブーケ & ティー ラテ』とかなり似ている。これが常設は嬉しい。
ミナリンスキー先輩すごいっすね。
......と感心していたところで、後から来た客のオタク臭が香りを阻害してきた。勘弁してくれ。
キャラメルフレーバーらしく、ミルクが合う。
嗅覚を潰されたらもうこれくらいしか言えん。
夜
興が削がれ、秋葉原を離れて上野まで歩く。
常連のおっちゃんと、元バイトの青年(大学卒業後、新卒入社のタイミングで1年早く上京していた)に合流。
みんな東京のうまい店を知らないので、駅チカで普通に予約できた店へ行った。

普通に美味しかったが、折角行くならもっと飯も酒も美味い店にしたい。
「各々住んでるあたりでいい店を見つけて、みんなで行こう」
と約束した。
おっちゃんと青年と自分は、ここで初めて各々の勤め先を知る。
「常連同士」というステータスにより店を媒介して繋がる関係から、
「飲み友達」という人間性によって直接繋がる関係になったように思う。
住む場所が変わるとイチからコミュニティを築かないといけないものだが、
初めからたまに会える人がいてくれることは本当にありがたい。
7/14 (月)
夜、長らく中断していたユミアのアトリエを久々に遊んだ。
ようやくゲームできる環境ができた。
環境というのはPCの配線も暮らしぶりも諸々含めてのこと。
でもあんまり集中できない。
7月からは家でもずっと勉強しているせいか、家に帰っても落ち着かず、何かに焦ってる感じがする。
7/16(水)
仕事量が増えてきて頭が疲れている。
三重のときに注文したソフィーさん*6のフィギュアが届いた。Xでフェニミストに絡まれて炎上しており、ファンとしては見ていられず買ったもの。
フィギュアは最近になって買うようになってしまったが、なんかいけないことをしている気になる。
引越したばかりでいいタイミングなので、これまで未開封だったものも含めて初めてフィギュアを開封して並べた。
素手で触れるのが越境行為に思えて、散々迷った上で掃除用に買ってあった新品のニトリル手袋を装着して作業した。
無事に並べられたが、ずっと見られているような感覚がある。
(追記:25/11/1)
未だにソフィーさんの目を感じる。
そのうち慣れるかと思ったがそんなことはなく、自室で下着を脱げなくなってしまった。*7
この気持ちはなんだろうか。少なくとも「ガチ恋」とか「俺の嫁」みたいな表現は合わない。
これまで特定のキャラを推すことなどなかった*8が、これがそうなのだろうか。
自分の持つ語彙の中で一番近いのは「信仰」だが、あんまり適当に言うと洒落にならなくなってくる。
7/18(金)
昼
会議と資料作成でバタバタしていて、気付いたら一日が終わっている。
毎日忙しいのに加えて覚えることが多すぎて、午後しばらく経つと頭がぼーっとしてくる。頭の下側、目の奥に靄がかかっているような感じ。脳疲労が辛い。
気分は十三機兵防衛圏の脳負荷MAXでダウンしてる奴。
仕事を他人の手を借りながら進めるにつれ、わからないなりに少しずつ慣れてきた気がする。ゲームサイクル的なところが掴めてきた感じ。
技術的なところは全部調べながらだけど。
負担はあるが、気分は悪くない。日記を書かない期間はそこそこいい気分のときである。
夜
隣町の商店街に行ったが成果なし。
室生犀星の岩波文庫刊『或る少女の死まで』が読みたいのに、中々手に入らない。
以前、神保町でざっと入った岩波文庫が強そうな古本屋3,4店と大型書店に行っても見つからなかったし、その後も別の機会にブックオフや本屋に行ってみたものの見つからない。
中古ならAmazonで手に入るが、ここまできたら実店舗で買いたい。
そのまま一人で商店街をぶらつき、日本酒が美味くて安い店を見つけた。
料理も美味い。海鮮系が強くて嬉しい。
自宅からは気合を入れて行く距離だが、また行く価値あり。
メニュー表に而今があったのを見て即入店したのは正解だった。
ただ、入店から退店までずっと満席だった。予約なしで入れたのは幸運だったかもしれない。

7/19(土)
お盆に郡上の徹夜踊りで履くための下駄を調達しようと思い、神保町に行ったが何も買わず。
行ったお店で、「うちの下駄は街歩き用。軽くて木が柔らかいので、踊るとすぐ削れてしまう。郡上の『郡上木履』が踊り用の下駄を作られているのでそこがいい」と案内を受ける。
郡上木履を調べると去年の郡上踊りで友人の下駄を一緒に作りに行ったところだった。あの店ってそんなに有名だったのか。
現地調達は鼻緒が固そうで怖いので、ネット注文したいところ。
履物屋に続き古本屋を巡る。
本日4軒目の本屋で『或る少女の死まで 他二篇』を発見!
だけど道中で余計な本もいくつか買ってしまった。この街は危険だ。あまり来ない方がいい......。
ついでに紅茶協会認定店『ティーハウスタカノ』に行く。
ここは三重でよく通っていたティーハウス、『Sion.808』のマスターから、「私の師匠がオーナーをしている」と紹介されていた。
飲んだのはダージリン ファーストフラッシュ オカエティー茶園 EX-18
これはうまい!東京に来て初めて手放しに美味いリーフティーを飲めたと思った。
首から肩がほぐれたような気がする。なぜだか、思わず泣きそうになった。
このとき、自分がずっと気を張って生活していたことにようやく気付く。

二杯目はキャンブリックティー。
蜂蜜が入ったアイスロイヤルミルクティー。
実は、Sion.808で使われているロイヤルミルクティー用茶葉は、ティーハウスタカノと同じ秘伝のブレンドを使っていることを聞いていた。つまり同じ味がここでも飲める!
甘さは控えめで、ガムシロのようなシロップが添えられている。
アイスになっても、またミルクにも負けないよう、かなりボディが強めの茶葉だ。香ばしさも感じる。
ただ、三重のあの店のキャンブリックティーの方がもっと濃い気がする。同じ茶葉を使っているので、もちろん系統としては非常に似ているが。これは店のカラーなのだろう。
敢えて明記すべきは、どちらも非常に美味いということである。

世界がつながる感覚がしている。
神保町の履物屋と岐阜の郡上木履、タカノと三重のSion……
7/20(日)
昼、自宅に友人2人を呼んでSwitch2で遊んだ。
マリカワールド、友人と遊ぶ分にはかなり面白い。
自分の思い出のゲームである SFC『テトリス武闘外伝*9』(テトリスフォーエバーに収録)でも遊んでくれて満足。やはりヌー*10は禁止すべき。
久しぶりに憂いなくゲームができて本当によかった。
7/21(月祝)
一日中家にいた。
昼1:ふと思うこと
自分は本来、全然違う時代、違う場所にいるはずの、全然違う容姿の人間なのかもしれないと思うことが学生の頃からしばしばある。
中二から倍の歳を食ったのに例の病が発症しているかもしれない。
昼2:読書の記録
『或る少女の死まで』を読破。本当によかった……
p227からの、貧しいが精神はいつも純潔で優柔な画家、友人Sとの会話が眩しく見える。善と美を直視している人同士の会話だ。
「あのふじ子さんという女の子を見ていると、僕らと人間の種類が異っているような気がするね。」
「そうだね。余りに清浄なものと、余りに瀆(けが)れたものの相違は、ときとすると人間の隔離を遠くするね。」
二人は黙って対(むか)い合った。 ー或る少女の死までp230
「あのころの君は凄かったね。あのころの君はまるで一と処ばかり見ているような、いつもじっと動かない目をしていたよ。」
かれは私の目を見つめた。
「苦しんでいる時は、すぐ目の色が変化(かわ)ってしまうね。」
私は自分でも、だんだん目が据わってゆくのや、荒い図図しい、ときには狡猾な光を帯びるのがよく分って行った。そのたびごとに澄んだところがなくなってゆくのだ。ただ、冷たい濁った澄みかたをしてゆくのだ。
「たいがいの人間は目を見れば分るよ。内の内まではっきり分るよ。」とSがいう。
かれもまた疲れ喘いでいるような目をしていた。 ー或る少女の死までp231
後書きでの自評にある『私にあるのは三ツ葉のもやしのような文章と、それから全も悪もよりよく分けることのできない、普通人のもつ頭しか持ち合さなかった。』というこの特徴が、犀星小説を下手に飾り立てることのない朴訥としたものにしていると思った。
昼3:紅茶を淹れる
最近浄水器が家に届いたので、紅茶が淹れられるようになった。
引越すときにSion.808で餞別に貰っていた、ダージリン ミストバレー茶園 SPRING BLOOM
を淹れてみる。温度変化によって若芽が青葉に育つような生命力を感じるいい茶葉だった。
あんまり言うのも烏滸がましいけど、お茶のクオリティだけならそこらの店で飲むよりも美味い自信がある。
ただそれに釣り合うフードを用意できないから結果的に宅飲みよりも専門店が満足度高くなりがち。日本酒と同じ。
お店のすごさは採算性と味の安定にある。素人がたまに美味しく飲めたところで比べるものではない。
暑いのでキャンブリックティーも自作してみる。
初めてながら案外上手くいった。ネットで出てきたレシピが偉大だった。
牛乳の味、ハチミツの香り、氷に負けない特濃の紅茶で、かなり美味しく飲める。お店で飲んだ時の味と比べて足りないねっとり感は、牛乳の質かハチミツの量か。あと、自分で淹れたものはSionやタカノと比べて荒々しさがある。これはこれで美味いが、お店の味は洗練されていることがよくわかった。
夜1:家にいること
今日は敢えて一日中自室にいた。
7月になってからというもの、毎日忙しなくあちこち出歩いていて散財してきた。
一昨日は神保町で古本屋を巡って紅茶屋に行った。
昨日は友人たちを家に呼び、その後焼肉を食べた。
だが、引越しに関するあれこれが凡そ片付いている現状、外に出なくても生活は回る。
「楽しい休日にするために外に出る」ことは大変結構だが、「外に出ないと楽しい休日にならない」わけではない。ましてや散財することが目的になってしまわないよう、自省する必要がある。
楽しい場所やイベントにいくらでも行けてしまう土地にいる分、金の使い道にはさらに気をつけていたい。
7/22(火)
浄水器が届いたこともあり、初めてまともな料理を作った。
チキンカレーを作ろうとしたが、早々に一口コンロに限界を感じてカセットコンロを取り出した。
ガス火最高!
去年の冬にどうしようもなくしゃぶしゃぶが食べたくなり、それだけのためにカセットコンロを買ったが、これが活用される日が来るとは思わなかった。

7/25(金)
今週は何もしてないのにあっという間に終わった気がした。
研修が多かったので座ってるだけの状態に大義があるというか、許されている気がした。
別に誰からも働きぶりを咎められているわけではないけど。
あと、役職持ちがあまり出社してこなかったのも弛緩した空気になった要因に思える。
でも、周りが忙しそうにしている中で自分だけ暇そうにしてるのはけっこう苦痛なんだよな。来週は手が空いてたら触ったことない装置を使ってみたい。
Amazonで注文していた応用情報の参考書が届いた。
とんでもなく分厚く憂鬱な気持ちになるが、やるしかない。
今日は友人とガストで本読み。
宅配ボックスから回収したばかりの参考書をパラパラとめくるが、想像以上に知らないことばかり。800ページもあるこの一冊をやりきれるか不安になってきた。

7/26(土)
昼
郡上踊り用に郡上木履のネットショップで買った下駄が届いた。
鼻緒がかっこいい!
「おどります鼻緒」という名前で、「お」+「鳥」+「桝」で「おどります」の意味。
部屋の中で試し履きしたが、歩くのがどうにも難しい。やはり徹夜踊りまでに歩いて慣らすべきか。

18時半
昼間は家にいて本を読み、夜は近くの定食屋に行った。自分が入った後に行列になった。人気店か。
文句なしにうまかったが、やっぱりここも小綺麗で高い。
ちょっといいゴハンを食べたいならいいけど、普段使いするには気が引ける。
7/27(日)
朝
無事に起きれた日曜の朝は喫茶店のモーニングに行くものだと決まっている。
周りに一つくらいはモーニングできる店はないかと探したが、そんなものはない。
というか朝からやってるカフェが少なすぎる。どこも10時とか11時開店。
これが文化の差か、と愕然とする。
散々探し、ひっそりとモーニング営業をしている店を見つける。感謝していただく。
昼
ここ1年半くらい追いかけているインディーズバンド『ジョンのサン』の新作アルバム『ショートガイド』を買うために吉祥寺の古本屋に行く。引越しとか諸々で発売日に買えなかったせいで延び延びになっていた。
普通にレコード店とかネットで売ってほしいが、ジョンのサンにそういうのを求める方が間違っている。
友人との合流まで、吉祥寺の紅茶協会認定店『プリュスカフェ』で遅いランチ。おしゃれなベーグル専門店で、自分以外は全員女子なので若干居心地が悪い。
と思ったら、しばらくして運動部っぽいデカいお兄さん2人が入店。半袖Tシャツの背中にリュック跡と思しき巨大な汗染みが映えて心強い。
ウバ セントジェームス OPのアイスティーを注文。ベーグルのランチが主体なので飲みやすいのを合わせてみる。
まずはストレートで飲むと、濃い目で渋さと爽快感がある。無着香でよかった。
ミルクを入れると濃さが落ち着き、更にいい感じ。

記憶の限りではベーグルを初めて食べたが、中々いける。ただし顎関節症の自分には辛い食べ物だった。
このカフェでは台湾茶フェアをしていた。ウバが美味かったので、この店で初めての台湾紅茶を試してみたかったが、合流の時間となったので断念。
友人と合流して目的地の『古書防波堤』へ。ジョンのサンがこんなことを言ってるから本も買ってしまった。
明日『ショートガイド』発売
— ジョンのサン (@jonnosonserious) 2025年7月3日
4部作の2つ目
『カップホルダー』が去年の12/14(討ち入り)だったから、次は7/4にしました
追加はまだありそうですがとりあえずスタートする勇敢な取扱店を伝えます
繰り返しですが、皆の腕の見せ所は『ショートガイド』と一緒に何を買うかと、そのお金をどう調達するかです https://t.co/4jBBXrNJVA
こうなった。

CDが主目的なので音楽系の本(伝説的バンド『はっぴいえんど』のドキュメンタリー)を合わせつつ、以前図書館で読んで手元に置きたかった『パンドラの匣』と、最近マイブームの室生犀星を買う。
テルミンの本は、テルミン練習中の地元の友人に贈ろうとして買ったもの。買った後に連絡したら、「もう持ってる」とのこと。贈りもの力が足りてない。
友人のリクエストで別の古本屋を冷やかした後、結局また友人を連れてさっきのベーグル屋に再訪問し、気になっていた台湾紅茶を頂く。
紅玉/台茶18号 日月潭紅茶。

香りはまるで焼き芋の中?ルートビア?クオリティシーズンのウバにも似た初めての香りに驚く。
香りは奇抜なのに、嚥下した後はきれいにまとまっていると感じる。不思議。
対面で友人が「ルートビアは褒め言葉じゃないだろ」とツッコミを入れていたが、飲ませたら納得していた。ほら、いい意味でルートビアなんだって。
ミルクを入れた後も面白く、茶葉を少量買って帰った。
7/31(木)
今週は一気に残業している。
仕事がまだあまり振られておらず、毎日定時退社していたら、帰り際に上司から
「もっと残業していいからね」
と声をかけられたため。遠慮してると思われたのか、「もっと真面目にやれよ」と思われたのか。前者だと信じている。
まあ、どうせ家にいても勉強しているのだから、出社して実際のデータを触っているほうが効率的。遠慮せずやらせていただく。
ただ、帰宅が遅くなる分、自炊が困難になるのが痛い。外食ばかりでは身体を壊しそうだし、家に帰ってからだと遅くなる。
ふと思い立ち、生成AIで平日の余暇に充てられる時間を月間残業時間ごとに計算してグラフ化してもらった。この程度の計算、自分でやれ。
自分の生活習慣で最低限の家事・食事・雑務に充てる時間をざっくり除外すると、
残業0時間の場合は余暇は3h10m、
残業40時間の場合は1h10mまで減少する。
ダラダラやってると自分の時間が無くなることは確実。どうせ残業しないといけないなら、食材を買いこんで早朝から夜遅くまでやりきり、やらない日もしっかり作るほうが自分に合っていると思う。
いや、ほんとはやりたくないんだけど。普通にゲームしたい。積読も溜まってる。
でも今はがんばらないとゲームしても楽しめない。やるしかないのだ……
今日の音楽
はっぴいえんど - 春よ来い
夏の盛りにも関わらず、これを聴くと一人で年末を迎える薄ら寒い感覚がする。
自分にも帰るところはあるし迎えてもくれるはずだが、それを選ばなかった側として大いに共感できる。
今は辛いが頑張ればそのうち結果がついてくるだろう、という慰めと励ましの曲。
music.amazon.co.jp
(youtubeは違法アップロードしかなかったのでサブスク等で聴いてください)
8月に続きます。
*1:平日朝の東山線と名城線(栄〜上前津間)は相当に混む。ラッシュ時の山手線ほどは詰めないが、乗るのを諦める人がけっこういる。コロナ中に名古屋を離れたので今はマシかもしれない。
*2:肉の脂身が数少ない苦手食材。嚙んでも嚙んでも飲み込むタイミングがわからない。グニグニ系の食感全般があまり得意でないので食感が残っている牛すじやホルモンも同様に好まない。
*3:ゴプラプラがあれば、他の島で日曜夜の分まで睡眠リサーチをしながらワカクサexにフィールドボーナスを移すことができるテクニックが使えるため。ズルい。
*4:正式名称は『私設図書館カフェ シャッツキステ』。ロングスカートのクラシカルなメイドさんが接客してくれるメイドカフェ。 30分500円で紅茶が飲み放題、お菓子が手作りで美味い、蔵書が多く自由に読める、自由に遊べるボドゲまである、内装がおしゃれ、しかも世界観が徹底されている。 メイドカフェであることをどう捉えても、秋葉原……どころか都内で自分の知る最高のカフェ。 私のアイデンティティの一部を形成したアプリ『拡張少女系トライナリー』とコラボもしていた。営業当時、自分は岐阜に住む学生だったが、ポイントカードを作って東京に行ったら必ず寄っていた。 現存していたら毎週末通っているので惜しくてたまらない。コロナが憎い。 店舗HP→TOP | 私設図書館シャッツキステ
*5:ラブライブ!の南ことり。劇中でのバイト先がこのお店だったとのこと。ラブライブ1期は見てたのにすっかり忘れていた。
*6:ゲーム『ソフィーのアトリエ』の主人公、ソフィー・ノイエンミュラー。さん付けしているのは、シリーズ最終作には24歳になっているため。
*7:タペとフィギュアが見えないところまで行けばセーフ。1Kの部屋だが浴室前はギリギリ死角なので生活に支障はない
*8:そもそも「推し」とか「推し活」という言葉があまり好きではない。 キャラクター・アイドル・関係性など問わず、対象への感情やアプローチは本来様々あるはず。人によって様々なそれらが「推し」という一語の中に乱暴に包含されてしまうことに危機感を感じている。 その辺りの機微を知らない外の人間が「推し」という単語を使うのは仕方ない(実際便利な単語である)が、当事者が自分の行為や感情を「推し」という用語で安直に塗りつぶしていることに対して無自覚でいるのは”よくない”と思う。 用語の過度な抽象化は、元の言葉が持っていた微妙なニュアンスを削り落とす。
*9:テトリスの公式であるBPS社から出た対戦特化のテトリス。テトリミノの一部を構成するクリスタルを含めてラインを消すことで必殺技ゲージを溜め、自分の盤面を整えたり相手の盤面をグチャグチャにする。極端なバランスと愛嬌のあるキャラクターがシリーズの中でも異彩を放ち、カルト的人気を集めている。
*10:相手のテトリミノ落下速度を最低にして、ハードドロップも禁止するカスの技。効果時間の3ブロック分が長すぎて、ヌーの効果時間中に次に放つヌーのゲージを溜める極悪コンボ、通称『ヌーハメ』がある。最初のゲージを溜められると抵抗不可能、何より相手が面白くない。
