ダンクが考えていること

ダンクのブログです。考えていること、勉強の記録、最近あったことなどについて書きます。

2025年の総括:よーーーやった!

お久しぶりです。

年末です。実家です。

 


今年はなんか色々してたら、気付けば残りあと数時間。

過ごしている間こそ早かったけど、思い返すことはいくつもある、長い一年でした。

簡単に振り返って今年の締めくくりとします。

 


PCを持って帰ってきてないので色々雑です。

 

 

各月のダイジェスト

1月

苦しい家族旅行から始まり、コミュ力を鍛えることを自身に誓った。

これをきっかけとして、コミュニケーションについて深く考える一年となった。

 

実際に喋る力と聞く力がどこまで鍛えられたかはわからないが、コミュニケーションから逃げないという姿勢は明らかに備わったように思う。

図書館でコミュニケーションの本を読み漁るのと並行してマッチングアプリも始めてみた。

 

アプリ経験者の知り合いに話を聞いて、テンションや文面をシャバに出せるように調整した。(notシャバ向け表現)

他人に自分のプロフィールを出せるほど開けっぴろげな性格はしていなかった。

 

 

2月

仕事して、遊んで、あとはマッチングアプリを運用してたら終わっていた。

友人と名古屋のKDハポンでジョンのサンを聴いて、クラブクアトロ土岐麻子を聴いて、行く先々で紅茶を飲んで感想書いて、という日々。

こういう日々がいちばん理想的なのかも。

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森道市場以来のジョンのサンは、「ゆる優しい音楽」としていいパフォーマンスをしている気がした。ちゃんと聴けたし、心地よかった。

この日一緒に出ていた他のバンドは、また別軸の凄い演奏をしてた。何かを「表現」するということの門戸は実は万人にひらけていて、そう難しいことではないのかもしれないと考えた。

 

 

3月

マッチングアプリで一人とマッチングしたので度々会った。

とはいえ、実は7月には転勤でどこかに引越しを控えている。

気が進まないことを先延ばしにしてもしょうがないので見切り発車でやっているが、生き急いでいる気もする。

その事情込みでマッチングしているので相手的には問題ないはず。


いよいよ何度か会って、互いの趣味に理解を示せることを確認した。いい人ではあるのだろうが、自分の隣に一生いる想像がまだできない。こういうのは次第に惹かれるものだろうか?

 

 

4月

私の愛する百合ゲー『FLOWERS』の10周年記念コンサートで東京へ。もうボロ泣きですよ。

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その後、ガチのクラシックもオーケストラで聴きたいと思い、翌日に『東京・春・音楽祭』へ。本当に佳い演奏だった。

オーケストラにはぜひまた行きたい。値段だけがネックだけど。

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マッチングした人と3回目の会合。

無用な失敗を犯さないためにネットで予習していると、「アプリで会った人には3回目で付き合うか否かの結論を出す」という暗黙のマナーがあると知った。

正直相手のことを掴みきれているわけではないが、今後も付き合いをしていくための関係継続の意味も込めて交際の判断をした。

相手がとても嬉しそうな素振りをしているのを見たとき、「嬉しい」よりも「後ろめたい」思いが勝っていた。

その直後、「私からもお伝えしないといけないことがある」と、身の上話を聞かされた。ヘビィだ。さあ、どうするかな......


翌日、行きつけの飲み屋に行き、自分にアプリをやるようよう唆したおじさん、おばさん、おじいさんを呼びつけてガチ相談した。

「まずは単なる恋人として付き合え」「事情だけでなく相手を見て判断せよ。ここで別れたら男として情けない」などと、男としての覚悟を力説される。

自分の生活では中々聞けない益荒男たちの意見を聞き、自分は恋愛の土俵に上がれていないことをようやく理解した。

 

この記事はこのときの帰路で書いたものです。https://dnk.hatenadiary.com/entry/2025/04/20/232019

 

 

5月

結局、少しして別れた。

後悔はしてないし、むしろ解放感がある。

今から思い返しても、自分では会って3回の時点で付き合う前に別れる判断をするのは難しかったなって思う。

最後に気付いたが、自分は相手に指一本も触れようとしなかった。意外とプライベートゾーンが広いのかもしれない。


マッチングアプリはしばらくいいかな......。やはり相手がいるものは難しい。

東京へ引越しした後も、まだ再会してない。生活の基盤を整えるのに必死だったというところもあるが、どうにも気が進まない。


この頃には引越しが近づいてきたこともあり、馴染みの店で追いコンをしてもらった。自分のことをこんなによくしてくれる人たちがいることに感動した。居場所は遠くなるが、帰る場所があるのは本当によいことだ。

近場に住んでいた友人にも本当に世話になった。1年間、週一でプールに行く間柄もそうあるまい。

5月23〜25日の「森・道・市場」にも彼と2人で行きましたのよ。感謝も感謝。

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6月

引越し準備もあるのに、毎週末遊びの予定も入れまくっていた。

7月からは地元の友人たちとも中々会えなくなるので全力で遊んだ。

数年ぶりにTRPGをしたり、

友人主催のスマブラ大会に顔を出したり、

3回目の読書合宿を敢行したり。

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三重で新しくできたコミュニティでは、

通い詰めていた焼肉屋や喫茶店で別れを告げると、酒や茶葉をプレゼントいただいて激励されたり、

3年前に一緒に転勤してきた同期と飯風呂に行ったりと、こっちでも色々とやりきった。

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これは鳥焼肉のお店で餞別にいただいたニッカフロンティア。

 

月末のアレコレはだいたいまとまってた。自分の交友関係の総集編みたいな感じでいい経験でした。

https://dnk.hatenadiary.com/entry/2025/06/28/183718

https://dnk.hatenadiary.com/entry/2025/07/07/234828

 

 

7月

だいたい書いてる。

https://dnk.hatenadiary.com/entry/2025/11/01/234315

いよいよ引越しを済ませ、なんかずっと焦ってたら一月経ってた。

仕事!勉強!部屋の片付け!飲食店開拓!終わり!!

自宅にいても仕事のことが忘れられなくて全然落ち着かない。自分の居場所を見つけるので必死だった。

あと、仕事の勉強をするためのモチベーション維持になればと応用情報技術者の勉強を始めた。

しかし、資格申込みを済ませて参考書を買ったところで、試験範囲が「広く浅く」すぎてあんまり業務に被ってないことを知った。がんばって取るならネットワークスペシャリストだった。失敗したが、応用情報で科目免除があるので勉強する価値はあると思ってしっかりやる。

 

8月

こっちも書いた...と思ったらまだ下書きに入ってる。

 

盆踊りと帰省。

郡上の徹夜おどりに備えて踊り下駄を買った。

東京の中野と新宿の盆踊り大会、メインの郡上、豊田の橋の下と踊りまくった。

f:id:DNK:20251231231935j:image中野駅前大盆踊り大会

 

f:id:DNK:20251231231950j:image↑新宿 花園神社盆踊り

 

f:id:DNK:20251231232056j:image↑郡上おどり

 

f:id:DNK:20251231232150j:image↑橋の下大盆踊り

 

帰省の際には、名古屋と三重の店にも戦況報告の如く駆け回った。


散々遊び回ってたおかげで、盆過ぎにはようやく家で落ち着けるようになってきたかも。

頭ン中のOFFのスイッチがようやく押せるようになったようなイメージ。

 

コミュニケーションの話で一つ印象的だったこと。

今の職場の先輩が大阪出身で、ほとんど関東人の環境でビジネス会話に苦労してる話が面白かった。

なんでも、「仕事では結論から喋れってよう言うやろ?でもな、結論って、いちばん“おいしい”ところやねんな。溜めて溜めて溜めて...最後にドカンといったりたいのに、最初に結論を喋ると....なんかこう、関西人としてはモヤるんよ」(記憶上の適当大阪弁)

実際、大阪のオフィスに行ったときの大阪人同士の会話は仕事中でもテンポとオチがあって面白いと同時に恐怖を覚えた。ついていける自信がない。


9月

仕事が辛い。忙しくて帰るのが遅いのはもちろん辛いが、それよりもずっと上司にキレられてるのがキツかった。

今の業務についてなんもわからんなりにずっと足掻いていたので、これ以上は頑張れる気がしない。

 

この時期に日本紅茶協会の紅茶検定(ベーシック)を受け、無事合格していた。

紅茶検定を済ませたら速やかに応用情報の勉強へ移る。

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東京でついに何度でも通いたい居酒屋を見つけた。平日夜しか空いてないが、今でも平均して週1くらいで通ってる。最高。


こうやって書いてると意外と真面目に仕事してないのかも...とか思ってきたが、きっとそんなことない。頑張ってるよ〜〜自分。

 

 

10月

なんとか生活している。

12日の応用情報の試験前は、仕事か勉強だけの生活だったので、相当に気分が落ちこんでいたし、追い詰められていた。

試験の手ごたえは微妙。合否はともかくとして、なんとか試験日まで折れずにやりきれたのが偉かった。


試験後は身内で好きなことをダイマする会(通称ダイマ会)が控えているので、資料作りを急ピッチで進めていた。

3年ぶりに発表するダイマ会では、紅茶のよさと楽しみ方について熱弁した。

これまで溜めてきた写真やメモが火を吹くぜ。

 

 

11月

試験が終わって自由になり、神保町の古本まつりで買った本の山を攻略する生活をしていた。

https://dnk.hatenadiary.com/entry/2025/11/06/001314

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家には楽な娯楽が溢れているので、なかなか集中できない。いよいよ本腰を入れて、東京で「本の読める店」を探し始めた。

高円寺の『アール座読書館』はかなりよかった。

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下旬には友人の結婚式に参列した。

誘う候補は多かっただろうに、自分を誘ってくれてありがたい限りである。

 

 

12月

荒ぶる仕事を宥めつつ時間の限り遊んだ。

3度目のジョンのサンのライブを聞きに行ったり、去年に続き長野の音泉温楽に行ったり。

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本当は本を読みたいのだが、12月はずっとカクヨムのWeb小説ばかり読んでいた。疲れてんのかな。

 

今月、出張で福岡に行った。30歳目前にして、生まれて初めて飛行機に乗った。そういう人は意外といるもんかと思っていたが、会社でそういう話をすると、

「えっ...初めて...?海外に行ったことないんじゃなくて...?」

とガチでびっくりされたのが逆に驚いた。東海民は西も東も新幹線で足りるんすよ、と咄嗟に言い訳したが、あまり意味はなさそうだった。


関係ないが、この間ようやく応用情報の合格通知が来た。6割合格で、午前試験は70%、午後試験は65%だった。あっぶねーーー......

 

2026年の目標は来年考える

今年はコミュニケーションとネットワーク系に取り組みました。どの程度効果があったかはわからないけど、きっと無駄ではないと思うので来年もがんばります。

 

来年は何をやろうか。気になることは色々あるのですが。

 

あと、今年は本もいっぱい読みました。上が最新です。

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最後に、今年はありがとうございました。皆様も、よく生き抜きました。お疲れ様でした。

また来年も楽しい1年になるといいですね。

神田古本まつりの戦利品:まだ読んでない本について語る

2025/11/3

はじめに:神保町がいい町すぎる

このごろ神保町に通い詰めている。直近だと2週間足らずのうちに5回遊びに行っている。学生が友達の家に入り浸るような頻度。

神保町には自分の好きな「いい居酒屋」「いい喫茶店」「いい本」が揃っている。落ち着いて本が読める場所はまだ見つかっていないけど、きっとどこかにあるはず。

苦しいときに行くと息継ぎができる町。楽しいときに行けば、きっともっと楽しくなれる。


最近の目的は専ら古本まつりと兵六*1ティーハウスタカノ*2の3つ。これさえあればずっといられる。

古本まつりは会期の前半こそ雨で残念だったが、晴天の最終日に行けたので十分楽しめた。


そう、古本まつり。今日は買った本について喋ります。


※オペラ『ナターシャ』のネタバレを含みます

買った本

手前の本。写真を撮れる空間がここしかないので紛らわしくなる。

不揃いだけど、これは買った順。

やはり出会うタイミングというのは大事である。気になる本は数多くあれど、購入に至るにはそのとき考えていることやきっかけが必要だったりする。


誰かが言った、誰も知らない名言。

「何かをするにはきっかけが必要。ちょっとしたことで心理的に軽くなったり、物理的に4mだけ近かったり。そういうのが重要なんだ。」

知らないでしょ。初出は2019年に自分が見た初夢です。失礼しました。


……そんなわけで、まだ一冊も読み切っていないけど、それぞれに買った理由やきっかけがあるので記録しておきます。


饗宴 (岩波文庫 青 601-3)


¥300

8月に初めて観た現代オペラ『ナターシャ』のブックレットにある評論で知った。
『ナターシャ』は、混迷を極める現代の地獄を体験した主人公の二人がクライマックスで愛から何かが誕生することを示唆して終劇する。
評論では、この場面で「愛は何かを生む」ことを、プラトンの『饗宴』を下敷きに展開している。
正直『ナターシャ』は微妙だったが、なにぶん自分のオペラ観劇が人生初だったので、表現やメッセージ性を汲み取りきれなかった可能性もある。何かを批判するなら前提としている知識はしっかりつけておきたい。

異体字の世界


¥500

かつて『日本語のために (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 30)』を読んで以来、旧字体がかっこよくて好きでいる。
それに加えて隣の部署に旧字体が好きな人がいて、その人と話をしたときから旧字体を読めるようになりたいな、とぼんやり考えていた。

小説はそこまで多く読まないが、好みとしては戦前〜戦後の作家*3の文体が自分に合うので、もっと原文に近いまま読めるようになりたい気持ちもある。

この本は異字体の本なので旧字体だけの話ではないが、いずれにせよ面白そう。

日常性の構造Ⅰ 物質文明・経済・資本主義ー15-18世紀(2冊セット)


¥6,000

たぶん箱付き美品で値が吊り上がっているが、それでも定価の半額未満。

物質の力を塵ほどだに認めない純な聖(きよ)い心! —花物語(上) p121

仕事に疲弊してダメになると、いつも花物語の一文を諳んじて、
「物質世界よりも精神的なものを尊びたいな〜〜」
と考えている。

この日も、鈍麻を極めた頭で店内を這い回りながら、漠然としたニーズを満たすいい感じの本をぼんやりと探していた。

背表紙のタイトルが目に入ったとき、
「物質文明......敵を知ることは大事だな」
と安直に考えて、ビニールで包まれていたので中身を全く知らないまま買ってしまった。

冷静になって少し読んだが、現代の話が全然始まらない。100ページまでずっと世界人口の話をしている。なんだこれ、と思ったらタイトルに「15-18世紀」って書いてあった。バカ。

著者のフェルナン・ブローデルを調べたら、歴史学者アナール学派*4の総帥とか呼ばれている。この本は彼が20年かけて書いた大著にして名著だとか。なんも知らずに買ってしまった。歴史なんて『サピエンス全史』くらいしか読んでないが、買ったからにはちゃんと読みます。

茶の本 英文収録


¥400

自分が紅茶に凝りだしてから、もうしばらく経つ。
三重でよく通っていたティーハウス『Sion.808』のマスターから、

「日本人の紅茶の楽しみ方は茶道に通じるものがある」
ティーハウスタカノの髙野さん*5は、紅茶を“淹れる”ではなく“点てる”というんですよ」

と聞いていたので、茶道の本も攻めてみることにした。実際、日本人が書く紅茶の本は数が少ない上に、どうしても内容が産地・淹れ方・効能・歴史で終わってしまいがちなので、なんか物足りなかった。


紅茶も技術的な「淹れ方」に留まらず「楽しみ方」の次元に上げていこうとすると、少なからず茶道に寄っていくところはあると思っていた。

この本の著者は、明治時代にボストン美術館で中国・日本部の顧問として勤めていたときにこの本を出版したらしい。
日本文化を海外に紹介するため英語で出版したものを、後世になって邦訳されたものだとか。新渡戸稲造の『武士道』みたいな話だと思ったが、実際、明治時代に英語圏で読まれた日本人作家の本としては代表的なものらしい。


今読んでいるが、日本的「美」と「善」に対してここまで深く考察している本は初めてで、かなり衝撃を受けている。
正直これまで茶道とか花道の意味や目的がわからなかった。
今、なぜあんな狭い茶室で行う儀礼めいたことに価値があるのか、精神性を理解しつつある気がする。

影響されやすいたちなので、読破したらまた変な方向に行ってしまうかもしれない。

「善さ」の構造


¥100

タイトルに惹かれて、目次と裏表紙のあらすじは目を通して買った。古今東西の「善さ」について紹介していた上で「善さ」について議論しているようなので信用できる気がした。

みんな、「善さ」についてちゃんと考えたほうがいいと思う。自分はまだちゃんとは考えてない。
自分にとっての「善さ」とは何か、現時点での立場をまとめておいてから読みたい。

江戸の教養 遊びと学び


¥100

ワゴンセールでちょっと気になって買った。普段は手に取らないタイプだが、安かったし。
友人の「落語とか見るときに知ってると嬉しいかも」という感想もあり購入。

個人的な好みだが、浅い薀蓄を語るためだけの、薄いトリビアを列挙しただけの本が大嫌いなので、「江戸についての教養が書いてある本」ではなく「江戸人が教養としていたことの本」であることは確認した。
実際には大差なかったとしても心情の問題である。

ヴァレリーア・ルスティカーナ: 他十一篇 (岩波文庫 赤 707-1)


¥500

引越し直後から4ヶ月間、たぶん20軒くらい本屋を巡ってようやく見つけた。
岩波文庫なので簡単に見つかるだろうと高を括っていたが予想外に苦労した。

話は逸れるが、今年4月に人生で初めてゲームのイベント*6とは無関係のオーケストラを聴いた。確かあのときは、FLOWERS10周年のオケコンが佳すぎてボロ泣き、テンションが上がってそのまま翌日のコンサートのチケットを取ったんだった。

聴いたのはリッカルド・ムーティ指揮の東京春祭オーケストラ。イベントも指揮者も曲名も、どこを切り取っても知ってる固有名詞が皆無だったが、めちゃめちゃ良かった記憶がある。勇壮な曲はドラクエ*7がすごかったし、穏やかな曲は心地よすぎてちょっと寝てた。

公演のポスター。曲目を見ると、歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲がある。

その後、オペラを観てみようと思ったときに取ったのが、今年8月の新作オペラ『ナターシャ』と来年2月の古典オペラ『妖精ヴィッリ/カヴァレリア・ルスティカーナ』の2公演。
カヴァレリア・ルスティカーナは4月のオーケストラで一曲だけ聴いていたので、ちょっとでも知ってる作品の方が楽しめるかな、と思って選んだ。

そんなこんなでチケットは確保したので、あとは予習するのみ。Wikipediaを見ればあらすじは載っているが、それではあまりにも味気ないので原作小説を買ってみた。

……今初めて開いたけど、表題作『カヴァレリーア・ルスティカーナ』が12Pしかない。これでどうやってオペラやるんだ?

そんなわけで2月のオペラまでには読んでおきたい。

流刑の神々・精霊物語 (岩波文庫 赤 418-6)


¥350
これもカヴァレリーア・ルスティカーナと同じだけ探して、あちらを見つけた直後に、次の書店で発見した。こういうのは続くものである。

2月に行くオペラ『妖精ヴィッリ/カヴァレリーア・ルスティカーナ』のうち『妖精ヴィッリ』の原作?が精霊物語らしい。元が民間伝承なので表記揺れしてるし、ストーリーは全然違うかもしれない。あえてあんまり調べてないので、こちらも新鮮な気分で読みたい。


森の生活

¥700

あらすじを見て買った。物質文明から切り離された森の中に小屋を建て、そこで思索にふけったアメリカ人の体験記。あらすじを見た瞬間、最近買った『日常性の構造Ⅰ 物質文明・経済・資本主義ー15-18世紀』を思い出し、衝動的に買った。

現実の社会を物質世界側から見たのが『日常性の構造』、精神世界側から見たのが『森の生活』として、対比しながら読もうとしている。

おいしさの人類史:人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで


¥2,000

去年か一昨年に読んだ『食品のコクとは何か』以来、味覚研究に興味がある。

『食品のコクとは何か』を読む前と読んだ後で、物を味わうときのアプローチの仕方が全く変わったし、手札そのものが増えた。

例えば紅茶をおいしく飲む際にも、呼吸と同時に鼻から吸い込む香り(オーソネーザル)と、口から喉を経由して鼻腔の後ろで感じる香り(レトロネーザル)を意識すると風味の感じ方の解像度が上がる。

今回も、美味しく味わうための新たな知見が得られると嬉しい。

言語表現法講義


¥1,200

一緒に古本まつりを巡った友人のおすすめ。

どうおすすめしてくれたかは正直あまり覚えてない。彼が面白いと言うならきっと面白いのだろうと思ってそのまま買った*8
いい文章のどこがいいのかがわかるようになる、というような感じだった記憶もある。いや、これは自分が普段考えていることかもしれない。

……いずれにせよ、文章の読み方とか書き方の本は自分も好きなので迷わなかった。

仕事で書く文章は社内向けに情報が伝わりさえすればいいので頑張らないが、日記やブログの文章は感情まで伝わらないと書いてる意味がないので、こちらは上手く書きたい。その助けになれば嬉しい。

自由な社会をつくる経済学


¥1,000

新書。新品を少し安く買った。
読書人という、評論や対談や鼎談をメインで取り扱う出版社のブースで。

置いてある本がどれも馴染みが無く、
「政治と経済は苦手ジャンルで、どういうのから読めばいいですか」
と尋ねたときに提案された一冊。帯の推薦文の名前に震える。政治で経済だ。

普段なら絶対に手に取らず、気にも留めないタイプの本だが、だからこそ読んでみると発見があるかもしれない。

日本の民家


¥550

最近、SteamでValheimというオープンワールドサバイバルゲームを買って少し遊んだ。手触りはリアルで難しいマイクラといったところ。
なけなしの資材を使って木の壁と藁葺き屋根を組み、なんとか小屋を建てるところまでは進められた。

小屋の前に焚火を作って夜も凍えないようにしたが、大雨が降りこむと火が消えてしまう。急拵えで庇を延ばすと、今度は煙が籠もってしまい酸欠になってしまう。
結局、庇と屋根の間に煙の逃げ道を作って難を逃れた。

古本まつりでこの本のタイトルを見たとき、Valheimで建てた小屋を思い出した。換気扇がない時代、現実の民家はどうやって屋内に熱源を置き、どこから煙を流しているのだろう。

解説文をちょっとだけ斜め読みしてたら、「民家」という単語が一般的になったのはこの本の功績だとか書いてあった。名著だ。

円空と木喰


¥550

えんくう と もくじき と読む。二人の仏師の話。

円空仏は馴染み深いが、円空は何者なのかよく知らない。岐阜で生まれ、あちこちで木彫りの仏像を大量に作り歩いていた程度の知識。

そもそも円空が一冊のメインを張れるほどのビッグネームだと思ってなかった。そして円空とセットにされてる木喰は名前すら知らない。
懐かしい名前を久々に見かけたので読んでみる。


ヨーロッパ中世人の世界

¥500

なろう系ファンタジーを読み漁っていた影響で、中世ヨーロッパの世界観が好き。
好きではあるものの、これまで買った中世ヨーロッパの本はあんまり読めてない。元も子もないが、たぶん歴史にあまり興味がない。
この本は死生観や法意識、恋愛観のような民衆の価値観に紙幅の大部分が割かれているので読みやすそう。

日本的霊性


¥400

古本屋に行くたびに目に入るタイトル。

日本の宗教観には興味があるが、現代においても明らかに混乱していることはわかるので迂闊に手を出せない。変なのを読むと個人の主義信条が書いてある気がする。

そんなわけで、まずは古典的名著から読み進めていくのがいい気がした。

あと、今読んでいる『茶の本』で、茶道の誕生と発展には禅の影響が大きいことが触れられているので、そこを掘っていく点でもちょうどよさそうな本だった。

無限抱擁


¥100

遊戯王の「無限泡影」しか知らない。これが元ネタかと思って調べたら、仏教用語の「夢幻泡影」だとか。知らなかった。

あらすじを読むと、吉原の娼婦との恋愛、結婚、妻の死を描いた恋愛小説で、しかも作者の私小説だとか。思ってたより濃いぞ。
あらすじだけ読んだ感じ、この作品も「夢幻泡影」からイメージを共有してそう。

中身をめくると本文はガッツリ旧字体。初版は1941年。想像以上にいかついが、面白そうな匂いがしたので頑張って読んでみたい。
100円だしダメもとでね。


茶と美

¥330
タイトル買い。あらすじと目次を数秒ずつ眺めて買った。

自分の興味はもちろん紅茶が土台で、茶道の話もおさえておこうと思ったため。
茶の本』を読んで衝撃を受けている最中なので、似た別の本も読んでおこうと思った。

後付けの理由になるが、著者の柳宗悦は大正〜昭和期に活躍した宗教哲学者だそうで、明治時代に書かれた『茶の本』よりも後になる。別の時代から同じものを見るのは面白いかもしれない。

岩波講座哲学1 いま<哲学>することへ


¥900くらい

帯の紹介文の1行目には「『日本の哲学』の顔が見えてきた」と書かれている。

哲学書はたまに読むが、難しくて正直ほとんど理解できてない。なんとか通読しても、少し経ったら専門用語の意味が試験勉強後のように頭から抜けてしまう。100分 de 名著ならわかった気になるので助かっている。哲学書が難しい理由の何割かは、翻訳による影響と、著者が現代日本から時空間的に遠すぎて価値観が合わないことにあると疑っている。

この本の帯を見て、母語で哲学していればひょっとしたら理解できるのでは、という期待があり、買ってみることにした。

そして、暮らしは共同体になる。


¥500

エッセイはあまり読まないが(こう書いてると敬遠しているジャンルばかりだと気付く)、コミュニティの中に入り込んでいく筆者の立場が自分の今の状況と何か通ずるものがある気がして購入を決めた。

パラパラとめくったら文体が好みだったのもある。柔らかいけど馴れ馴れしくない。ちょうどいい。

同性愛


¥500

1977年の初版本。サブカルとしての百合は好きだが、セクシャルマイノリティに対して取り組んだことはほとんどない。
いずれ何らかの意見を持てるようになった方がいいとは思う。

この本の興味深いところが2つあり、ひとつは訳者が精神医学の人であるところ。フロイト研究とかもやってるみたい。もうひとつが、終盤に「治療」についての章があるところ。
今ではありえないが、半世紀前だと精神病理の一分野として扱われていることがこれだけでもよくわかる。

せっかくなので“古い”知識を仕入れるのもいいと思って買った。


最後に:あとは読むだけ……

古本まつりの魅力は普段縁のない本が目に入ってくることにあると思う。

お祭りの空気も相まって、普段はちょっと気になっても買わない本や気にも留めない本をけっこう買ってしまった。
いつもの古本屋で買うよりも安いはずだが、数倍買うので節約効果は皆無。


古本まつり最終日、晴天の下で本を買い込んだ後、重いリュックとエコバッグを抱えて新宿御苑に寄った。

友人が朝からレジャーシートを敷いて寝ながら本を読んでいるので混ざりにいった。

三重に住んでいたときに、たまに公園や砂浜でブルーシートを敷いて本を読んでいたのを思い出した。
テトラポッドの上で三島由紀夫の『潮騒』を読んでいたのが懐かしい。

誰にも急かされないため集中できるが、風が強くて寒い。友人は寝袋持参なので快適そうで恨めしい。
この日は東京で木枯らし一号が観測されたらしい。秋を感じる前に終わった。でもサンマだけは結構食べたかも。


冬こそは落ち着いて本の読める店を見つけたい。
候補はけっこうある。

*1:老舗の居酒屋。そのうち語りたい

*2:関東で最古の紅茶専門店。東京で美味い紅茶が安く飲めるため非常に重宝している。先日の日記でも少し言及している。

*3:好きなのは室生犀星谷崎潤一郎三島由紀夫

*4:20世紀のフランスで生まれた歴史学派であり、アナールとは「年報」という意味。これまでの歴史学は大事件や偉人に注目しがちだが、アナール学派は民衆の生活や社会構造に注目することで、時代ごとの集合記憶を分析するもの……らしい。Wikipediaとニコ百を見ながら書いた。

*5:神保町にある紅茶専門店の名店のオーナー。Sion.808のマスターの師匠。

*6:ゲームサントラのライブやオーケストラコンサートは昔から行ってる。オーケストラならPSO2、十三機兵防衛圏、FLOWERS。ライブならガストブランドとアトリエシリーズの周年イベントは毎回行っている。

*7:というか、すぎやまこういち氏のゲーム作曲がクラシックをルーツとしているのを耳で理解した。

*8:こういう甘えた姿勢はあまり好まれない気もする

夏から秋にかけての日記①:都民見習い(7/8~7/31)

東京への引越しから4か月、ようやく生活が落ち着いてきました。

なかなか心の動く日々です。記憶が思い出になる前の感情が伴ったものを残したく、これまで書き溜めていたものをまとめて放出します。

今さら個別記事にできないイベントはここで供養するので、たまに早口で喋り始めます。
今回は7月分、引っ越しが終わってからの日記とします。

↓引越し中の日記はこちら↓
dnk.hatenadiary.com

7月

7/8(火)

自宅からの初出社。
これまでは職場近辺のホテルから出社していたので楽ちんだったが、今後はそうもいかない。

東京の通勤ラッシュは引越し前からかなり心配していたので、乗り換えに失敗しても間に合うよう余裕をもって着く時刻に家を出たが、結果的には杞憂だった。
通勤路はあまり混まないようで、簡単に座席を確保できる。名古屋で乗っていた地下鉄*1よりも断然マシ。
周りの路線や違う経路を使うとイメージ通りの押し込み具合なので、楽な経路があって本当によかった。

帰宅の電車もそこそこ空いている。当初から抱いていた最大の懸念点が解消されて嬉しい限り。

また、今日初めて案件を受けた。まだ何もしていないが、強烈な手持ち無沙汰感は解消され、少し嬉しい。
大変なのはこれからだとはわかっていても。

7/9(水)

日本紅茶協会『紅茶検定』の受験申込期間が始まっていることに気付き、その場でベーシックに申し込んだ。せっかく紅茶に取り組んでいるので、勉強の成果を可視化したい。
模擬問題を見る感じだと難なく受かりそうではある。


夜はPCの配線。

7/10(木)

必死に仕事を覚えて、なんとかこなそうとしている。
仕事量は体感で前職場の6倍くらい。
前も完全に暇なわけではなかったけど、現場仕事だったから移動があり、隙間の時間が多かった。
今は山積みのタスクをガリガリと崩している感じがする。
忙しいけど退屈しないぶん悪くない。むしろいい……かも。

7/11(金)

転勤後まだ日が浅く、かつ前の部署から業務内容が大幅に変わっている。仕事中は他人に聞きながらなんとか進め、仕事が終わったら寝るまでずっと業務関連の技術書を読んでいる。

ずっと勉強しているし、これからも続くので目標があったほうがいいと思い、応用情報技術者を申し込むことにした。

来年はネスペを取るつもりなので、その前段として応用情報で助走をつけたい。
基本情報は持ってないけど、そんな悠長なことをしている時間はないので頑張るしかない。

引越しを手伝ってくれた友人の誘いで、『B.D. What's』というオタク曲メインのオールナイトDJイベントに行った。

仕事終わりに渋谷へ急行し、激混みの居酒屋で一杯ひっかけてからライブハウスへ。

正直知ってる曲は1割もなかった(途中J-pop多めのDJがいて、tofubeatsが流れてくれて助かった)が、眠すぎて意識飛びかけながら爆音のオタクミュージックでノリ続けるのは楽しかった。途中で気になる曲はこっそりshazamしてた。

主宰の一人であるPSYQUI。出演者で唯一知ってたので嬉しい。

23時頃に開始してから朝5時まで最前列で揺れ続け、ぐちゃぐちゃの頭で食べる松屋の朝定食が信じられない美味さだった。
こういう遊びができるのは、この歳でこんなところにいる者の特権だと思う。大事にしたい。

辺りはすっかり明るくなり、灰になりながら家に這い戻り、死んだように寝た。


7/12(土)

昼に起きて最寄駅の周りを歩いている。
気になる店や施設がいくつもあり、通勤だけでは見えてこないものも多い。自分の住むこの街は意外と面白いところかもしれない。

区の図書館でグルメ雑誌を読み漁って、気になる店をGoogleMapsにピン立てしていた。
10年くらい前の古いグルメ雑誌には閉店している店も多いが、逆にこういうのはコロナ禍を生き抜いた名店や隠れ老舗を炙り出すのに便利なのだ。
図書館は広くて蔵書も多く、さすが東京って感じだ。館内の混み方もまた東京って感じ。

夜1

グルメ雑誌に載っていた中華料理屋に来ている。
外にメニュー表がなかったので油断して入ったが、値段が想像以上で怯えている。

小綺麗ではあるが高級そうではないと思って入った。高級中華はもっと風格がある気がするので、自分の場違い感センサーに反応しなかった。
この辺りの基準からしたら大したことないのかもしれないが。

客の身なりも心なしか裕福そうだ。精々20人入れるかという小さい店なので、隣で会話している客の風貌や会話がどうしても気になる。
隣席、3世代のパーティで大テーブルのお誕生日席を陣取るご老公の会話も、
バングラデシュからベトナムに渡ったとき——」
とやけに国際色豊か。ちょっと怖い。

小籠包、冷麺、お茶の3点とチャージで既に5000円を超えている。この値段で全然腹が膨れない中華は初めてだ。でも、満足するまで頼んだら一体いくらになるかわからない。
払えなくはないが、ここでもっと食べたくなるほど裕福ではない。こちとら成功や評価など縁遠いヒラの月給労働者なのだ。
 店員「もうよろしいんですか?」
 ダンク「大丈夫です、軽く食べたかったので笑」
親切でフレンドリーな店員さんだったが、愛想笑いと共に適当なことを言って逃げるように店を出た。

今後知らない店に入るときは直近の価格帯を調べねばならない。
思うにこの辺りの飲食店は、想定している客層が自分の考えているものと少しズレているかもしれない。
東海地方で自分の目に入るような店は「学生向き」「女子会向き」「ファミリー向き」「サラリーマン向き」くらいしかないようだったが、この街はこれらに加えて経済的な階級で暗黙のうちにゾーニングされているような印象を受ける。
映えなくてもいいから、安くて美味い大衆向けの店はどうやったら見つかるだろうか。

いま自分が都内にいるのは会社都合の転勤で安く住めているから。普通ならここにいられるような立場ではない。
そう直感し、どうにも町に溶け込めない疎外感を抱いて夜道を歩いた。
立ち並ぶ家々には高級外車ばかりが駐まっている。

夜2

このまま終われない気持ちと、単純に小腹が空いたのもあり、もう夜遅いが喫茶店に行った。

雰囲気がよく、肝心のコーヒーも自分好み。ぽわっと香る中に、ほんのりと酸味が潜んでいる。苦味と渋みはほとんどない。
ずっと口に含んでいるとハイカカオチョコレートみたいな香りがある。苦くはない。

最高の店かと思いきや、後から入ってきた常連とマスターの絡みが互いに馴れ馴れしく、どうにも居づらい。
多少は割り切るべきか。


このまま帰ってもカフェインで寝れそうにないので隣駅まで散歩に行った。
こっちの方は日付が変わっても活気があった。


以前から「散歩が趣味」という人を見ると、(あぁ、都会の人だなぁ)と思っていたが、実際に都会側の立場に立って、それがさらに補強された。

都会には文化があるので街ごとに表情が異なる。なので、歩いているといろんな情報が入ってきて楽しい。
地方はどこまで行っても車道と住宅街、あとは田畑くらいしかないので、景色に代わり映えがない。もしくは町と町の間の空白地帯が長い。そのため田舎で散歩しても張り合いがない。少なくとも自分はできない。
散歩じゃなくてランニングならまだわかる。娯楽よりもトレーニングの意味合いが強くなるから。

あまりにも田舎だと、蛙や虫の声を聞きながら誰もいない農道を歩ける。それはそれで楽しいとは思う。

7/13(日)

引越し前、名古屋の行きつけだった居酒屋で、とある常連さんが奇しくも同じ7月から関東へ転勤になるということを聞いていた。
「東京で飲みましょう!」と握手しLINEを交換していたので、さっそく会うこととなった。

夜に上野で集合なので、昼間は暇だった。
せっかくなので都内のうまい紅茶店を見つけたいと思い、日本紅茶協会の認定店に行ってみることにした。


昼は神保町のセイロンドロップ。
スリランカ料理の専門店で、セイロンティーも多く置いている。

ランチのマトンビリヤニとセットで水出し紅茶を注文。紅茶はワイングラスでの提供。

なんという爽やかさ!香りと淡いうまみが駆け抜ける。
紅茶の渋い味は一定以上の温度がないと出ないんだなと再認識した。
最後、ビリヤニに入っていたマトンの脂身に当たってしまい*2食感と臭いに悶絶していたが、
水出し紅茶のおかげで脂と獣臭さを流して、なんとか嚥下できた。

水出し紅茶が想像以上に美味しかったので、食後にポットのヌワラエリアも注文した。

茶葉抜きでの提供。
ポットがずんぐりむっくり、どっしりしてて笑ってしまった。

メニューには「セイロンティーシャンパンといわれる。ダージリンに似た味」と説明があった。確かに飲み口は似ているが細かい味はかなり違うように思える。比較的淡い水色(すいしょく)に見合った軽い味で、これはこれで美味い。
もっと香りを検めたいが、店内の炒め油とスパイスの匂いに紛れていつもより解像度が低い......


ランチを終えても集合時間まで時間があるので、神保町から上野方面に歩いていく。
秋葉原に着いたので、以前からぼんやりと欲しかった「Pokémon GO Plus +」を探すことに。
ポケスリでワカクサ本島exが実装されるので、それまでには入手しておきたい*3Amazonでも買えるが、定価より1000円くらい値が上がっている。

ゲーム屋を巡るが、どの店にも取り扱いがない。
埒が明かないので店員に訊くと、既に生産終了しており入荷未定とのこと。
しまった、さっさと買っておけばよかった……


目標を失ったので、近くの認定店に行ってみたい。
秋葉原で紅茶といえば昔なら迷わず『シャッツキステ*4』に行っていたところだが、生憎2020年に閉店しまった。新しい店を開拓するしかない。
そこで行くことにしたのは『CURE MAID CAFÉ』。
こちらは世界初のメイドカフェで、かつ日本紅茶協会認定店というすごいお店。
店の前にあるメニュー表を開くと、本当に紅茶協会の認定証が紹介されている。

とりあえず、自分が好きなダージリンを注文してみた。
味は、香りと味のバランスがいい。余計なえぐみが無いので万人に受ける仕上がりになっている。ポットの中に僅かに残る茶葉からグレードはBOPと察せられる。確かに短い時間で提供できる。そして、長居も想定されるメイドカフェで苦くなりすぎないように茶葉抜きにしている、というところだろうか。
プリズマ☆イリヤのコラボでかなり混んでいたが、この客数でよくやってると思う。


せっかくなのでメイドカフェらしい紅茶も注文してみる。

自分「この......ミナリンスキー*5のちゅんちゅんティー......って、なんのフレーバーですか?」
メイドさん「アッサムに、ジャスミンフラワー、エルダーフラワー、ベルガモット、キャラメルフレーバーを足した、お花のような香りのお茶です」


到着。カップが置かれる前からわかる。キャラメルフレーバーすげーーっ。飲む前から甘い香りがする。
これ味わからなくならない?と思いきや、口に含むとフラワリーな香りが一気に立ちこめる。口の中で転がしていると、ベルガモットの香りが現れてくる。味は控えめだけど、ベースにちゃんといて香りだけで終わらない。これは美味いぞ。
フレーバーの種類も、実際の味や香りも、24年冬にあったスタバの『ロイヤル アール グレイ ブーケ & ティー ラテ』とかなり似ている。これが常設は嬉しい。
ミナリンスキー先輩すごいっすね。


......と感心していたところで、後から来た客のオタク臭が香りを阻害してきた。勘弁してくれ。


キャラメルフレーバーらしく、ミルクが合う。
嗅覚を潰されたらもうこれくらいしか言えん。

興が削がれ、秋葉原を離れて上野まで歩く。
常連のおっちゃんと、元バイトの青年(大学卒業後、新卒入社のタイミングで1年早く上京していた)に合流。
みんな東京のうまい店を知らないので、駅チカで普通に予約できた店へ行った。

普通に美味しかったが、折角行くならもっと飯も酒も美味い店にしたい。
「各々住んでるあたりでいい店を見つけて、みんなで行こう」
と約束した。

おっちゃんと青年と自分は、ここで初めて各々の勤め先を知る。
「常連同士」というステータスにより店を媒介して繋がる関係から、
「飲み友達」という人間性によって直接繋がる関係になったように思う。

住む場所が変わるとイチからコミュニティを築かないといけないものだが、
初めからたまに会える人がいてくれることは本当にありがたい。

7/14 (月)

夜、長らく中断していたユミアのアトリエを久々に遊んだ。
ようやくゲームできる環境ができた。
環境というのはPCの配線も暮らしぶりも諸々含めてのこと。

でもあんまり集中できない。
7月からは家でもずっと勉強しているせいか、家に帰っても落ち着かず、何かに焦ってる感じがする。

7/16(水)

仕事量が増えてきて頭が疲れている。

三重のときに注文したソフィーさん*6のフィギュアが届いた。Xでフェニミストに絡まれて炎上しており、ファンとしては見ていられず買ったもの。
フィギュアは最近になって買うようになってしまったが、なんかいけないことをしている気になる。

引越したばかりでいいタイミングなので、これまで未開封だったものも含めて初めてフィギュアを開封して並べた。
素手で触れるのが越境行為に思えて、散々迷った上で掃除用に買ってあった新品のニトリル手袋を装着して作業した。

無事に並べられたが、ずっと見られているような感覚がある。

(追記:25/11/1)
未だにソフィーさんの目を感じる。
そのうち慣れるかと思ったがそんなことはなく、自室で下着を脱げなくなってしまった。*7
この気持ちはなんだろうか。少なくとも「ガチ恋」とか「俺の嫁」みたいな表現は合わない。
これまで特定のキャラを推すことなどなかった*8が、これがそうなのだろうか。
自分の持つ語彙の中で一番近いのは「信仰」だが、あんまり適当に言うと洒落にならなくなってくる。

7/18(金)

会議と資料作成でバタバタしていて、気付いたら一日が終わっている。

毎日忙しいのに加えて覚えることが多すぎて、午後しばらく経つと頭がぼーっとしてくる。頭の下側、目の奥に靄がかかっているような感じ。脳疲労が辛い。
気分は十三機兵防衛圏の脳負荷MAXでダウンしてる奴。


仕事を他人の手を借りながら進めるにつれ、わからないなりに少しずつ慣れてきた気がする。ゲームサイクル的なところが掴めてきた感じ。
技術的なところは全部調べながらだけど。

負担はあるが、気分は悪くない。日記を書かない期間はそこそこいい気分のときである。

隣町の商店街に行ったが成果なし。
室生犀星岩波文庫刊『或る少女の死まで』が読みたいのに、中々手に入らない。

以前、神保町でざっと入った岩波文庫が強そうな古本屋3,4店と大型書店に行っても見つからなかったし、その後も別の機会にブックオフや本屋に行ってみたものの見つからない。
中古ならAmazonで手に入るが、ここまできたら実店舗で買いたい。


そのまま一人で商店街をぶらつき、日本酒が美味くて安い店を見つけた。
料理も美味い。海鮮系が強くて嬉しい。

自宅からは気合を入れて行く距離だが、また行く価値あり。
メニュー表に而今があったのを見て即入店したのは正解だった。
ただ、入店から退店までずっと満席だった。予約なしで入れたのは幸運だったかもしれない。

而今 純米吟醸 雄町 火入 あまくてフルーティな日本酒のハイスタンダード。

7/19(土)

お盆に郡上の徹夜踊りで履くための下駄を調達しようと思い、神保町に行ったが何も買わず。
行ったお店で、「うちの下駄は街歩き用。軽くて木が柔らかいので、踊るとすぐ削れてしまう。郡上の『郡上木履』が踊り用の下駄を作られているのでそこがいい」と案内を受ける。
郡上木履を調べると去年の郡上踊りで友人の下駄を一緒に作りに行ったところだった。あの店ってそんなに有名だったのか。

現地調達は鼻緒が固そうで怖いので、ネット注文したいところ。


履物屋に続き古本屋を巡る。
本日4軒目の本屋で『或る少女の死まで 他二篇』を発見!
だけど道中で余計な本もいくつか買ってしまった。この街は危険だ。あまり来ない方がいい......。


ついでに紅茶協会認定店『ティーハウスタカノ』に行く。
ここは三重でよく通っていたティーハウス、『Sion.808』のマスターから、「私の師匠がオーナーをしている」と紹介されていた。

飲んだのはダージリン ファーストフラッシュ オカエティー茶園 EX-18
これはうまい!東京に来て初めて手放しに美味いリーフティーを飲めたと思った。
首から肩がほぐれたような気がする。なぜだか、思わず泣きそうになった。
このとき、自分がずっと気を張って生活していたことにようやく気付く。

二杯目はキャンブリックティー
蜂蜜が入ったアイスロイヤルミルクティー
実は、Sion.808で使われているロイヤルミルクティー用茶葉は、ティーハウスタカノと同じ秘伝のブレンドを使っていることを聞いていた。つまり同じ味がここでも飲める!

甘さは控えめで、ガムシロのようなシロップが添えられている。
アイスになっても、またミルクにも負けないよう、かなりボディが強めの茶葉だ。香ばしさも感じる。
ただ、三重のあの店のキャンブリックティーの方がもっと濃い気がする。同じ茶葉を使っているので、もちろん系統としては非常に似ているが。これは店のカラーなのだろう。
敢えて明記すべきは、どちらも非常に美味いということである。


世界がつながる感覚がしている。
神保町の履物屋と岐阜の郡上木履、タカノと三重のSion……

7/20(日)

昼、自宅に友人2人を呼んでSwitch2で遊んだ。

マリカワールド、友人と遊ぶ分にはかなり面白い。
自分の思い出のゲームである SFCテトリス武闘外伝*9』(テトリスフォーエバーに収録)でも遊んでくれて満足。やはりヌー*10は禁止すべき。
久しぶりに憂いなくゲームができて本当によかった。

夜に行った焼肉屋はえらく美味かった。
限界まで食べた。いい日だった。


7/21(月祝)

一日中家にいた。

昼1:ふと思うこと

自分は本来、全然違う時代、違う場所にいるはずの、全然違う容姿の人間なのかもしれないと思うことが学生の頃からしばしばある。

中二から倍の歳を食ったのに例の病が発症しているかもしれない。

昼2:読書の記録

或る少女の死まで』を読破。本当によかった……

p227からの、貧しいが精神はいつも純潔で優柔な画家、友人Sとの会話が眩しく見える。善と美を直視している人同士の会話だ。

「あのふじ子さんという女の子を見ていると、僕らと人間の種類が異っているような気がするね。」
「そうだね。余りに清浄なものと、余りに瀆(けが)れたものの相違は、ときとすると人間の隔離を遠くするね。」
二人は黙って対(むか)い合った。 ー或る少女の死までp230

「あのころの君は凄かったね。あのころの君はまるで一と処ばかり見ているような、いつもじっと動かない目をしていたよ。」
かれは私の目を見つめた。
「苦しんでいる時は、すぐ目の色が変化(かわ)ってしまうね。」
私は自分でも、だんだん目が据わってゆくのや、荒い図図しい、ときには狡猾な光を帯びるのがよく分って行った。そのたびごとに澄んだところがなくなってゆくのだ。ただ、冷たい濁った澄みかたをしてゆくのだ。
「たいがいの人間は目を見れば分るよ。内の内まではっきり分るよ。」とSがいう。
かれもまた疲れ喘いでいるような目をしていた。 ー或る少女の死までp231

後書きでの自評にある『私にあるのは三ツ葉のもやしのような文章と、それから全も悪もよりよく分けることのできない、普通人のもつ頭しか持ち合さなかった。』というこの特徴が、犀星小説を下手に飾り立てることのない朴訥としたものにしていると思った。

昼3:紅茶を淹れる

最近浄水器が家に届いたので、紅茶が淹れられるようになった。
引越すときにSion.808で餞別に貰っていた、ダージリン ミストバレー茶園 SPRING BLOOM
を淹れてみる。温度変化によって若芽が青葉に育つような生命力を感じるいい茶葉だった。

あんまり言うのも烏滸がましいけど、お茶のクオリティだけならそこらの店で飲むよりも美味い自信がある。
ただそれに釣り合うフードを用意できないから結果的に宅飲みよりも専門店が満足度高くなりがち。日本酒と同じ。
お店のすごさは採算性と味の安定にある。素人がたまに美味しく飲めたところで比べるものではない。

暑いのでキャンブリックティーも自作してみる。
初めてながら案外上手くいった。ネットで出てきたレシピが偉大だった。
牛乳の味、ハチミツの香り、氷に負けない特濃の紅茶で、かなり美味しく飲める。お店で飲んだ時の味と比べて足りないねっとり感は、牛乳の質かハチミツの量か。あと、自分で淹れたものはSionやタカノと比べて荒々しさがある。これはこれで美味いが、お店の味は洗練されていることがよくわかった。

夜1:家にいること

今日は敢えて一日中自室にいた。
7月になってからというもの、毎日忙しなくあちこち出歩いていて散財してきた。
一昨日は神保町で古本屋を巡って紅茶屋に行った。
昨日は友人たちを家に呼び、その後焼肉を食べた。

だが、引越しに関するあれこれが凡そ片付いている現状、外に出なくても生活は回る。
「楽しい休日にするために外に出る」ことは大変結構だが、「外に出ないと楽しい休日にならない」わけではない。ましてや散財することが目的になってしまわないよう、自省する必要がある。

楽しい場所やイベントにいくらでも行けてしまう土地にいる分、金の使い道にはさらに気をつけていたい。

夜2:自分の空間

引越しによって部屋が狭くなってしまったがなんとか工夫して本棚を詰め込んだ。
本棚をコの字型に配置し、その中にローテーブルと座椅子を押し込む構造で落ち着いた。
本の並べ方は迷ったが、ぼんやりとNDC順にした。
フィギュアは正面の本棚の上にあり、さらに見上げるとタペストリーが3枚。
ささやかだが好きなものしかない空間に仕上がって達成感がある。
これまで誰か来る可能性を考えてオタク部屋にはしてこなかったが、いざ作ると癒しになる。

……あとは、自分の心の中に焦燥感が入り込んでしまっているので、それが押し出せれば完成となる。

タペストリーだけは季節に合わせて掛け替える

7/22(火)

浄水器が届いたこともあり、初めてまともな料理を作った。
チキンカレーを作ろうとしたが、早々に一口コンロに限界を感じてカセットコンロを取り出した。
ガス火最高!

去年の冬にどうしようもなくしゃぶしゃぶが食べたくなり、それだけのためにカセットコンロを買ったが、これが活用される日が来るとは思わなかった。

7/25(金)

今週は何もしてないのにあっという間に終わった気がした。
研修が多かったので座ってるだけの状態に大義があるというか、許されている気がした。
別に誰からも働きぶりを咎められているわけではないけど。

あと、役職持ちがあまり出社してこなかったのも弛緩した空気になった要因に思える。
でも、周りが忙しそうにしている中で自分だけ暇そうにしてるのはけっこう苦痛なんだよな。来週は手が空いてたら触ったことない装置を使ってみたい。

Amazonで注文していた応用情報の参考書が届いた。
とんでもなく分厚く憂鬱な気持ちになるが、やるしかない。

今日は友人とガストで本読み。
宅配ボックスから回収したばかりの参考書をパラパラとめくるが、想像以上に知らないことばかり。800ページもあるこの一冊をやりきれるか不安になってきた。

肉とライスを頼んだらライスが2つ届いた。自動でセットになるのかと思ったが、普通に提供ミスだった。

7/26(土)

郡上踊り用に郡上木履のネットショップで買った下駄が届いた。
鼻緒がかっこいい!
「おどります鼻緒」という名前で、「お」+「鳥」+「桝」で「おどります」の意味。
部屋の中で試し履きしたが、歩くのがどうにも難しい。やはり徹夜踊りまでに歩いて慣らすべきか。

数回履いた後の写真しかなかった
18時半

昼間は家にいて本を読み、夜は近くの定食屋に行った。自分が入った後に行列になった。人気店か。
文句なしにうまかったが、やっぱりここも小綺麗で高い。
ちょっといいゴハンを食べたいならいいけど、普段使いするには気が引ける。

23時

家に帰ったが下駄のことが気になってしまい、練習がてら下駄を履いて夜中に散歩へ出た。
辺りが静かだと自分の歩く音が気になってしまう。小心者。
雨上がりだったこともあり、濡れたアスファルトの坂道がかなり怖かった。というか、点字ブロックとマンホールの上で止まれず、坂道を滑って転びかけた。やはり下駄は土と石畳の上を歩くものか。
調べたら、どうも新しい下駄は滑りやすく、傷がつくと滑りにくくなるらしい。

7/27(日)

無事に起きれた日曜の朝は喫茶店のモーニングに行くものだと決まっている。
周りに一つくらいはモーニングできる店はないかと探したが、そんなものはない。
というか朝からやってるカフェが少なすぎる。どこも10時とか11時開店。
これが文化の差か、と愕然とする。
散々探し、ひっそりとモーニング営業をしている店を見つける。感謝していただく。

ここ1年半くらい追いかけているインディーズバンド『ジョンのサン』の新作アルバム『ショートガイド』を買うために吉祥寺の古本屋に行く。引越しとか諸々で発売日に買えなかったせいで延び延びになっていた。
普通にレコード店とかネットで売ってほしいが、ジョンのサンにそういうのを求める方が間違っている。

友人との合流まで、吉祥寺の紅茶協会認定店『プリュスカフェ』で遅いランチ。おしゃれなベーグル専門店で、自分以外は全員女子なので若干居心地が悪い。
と思ったら、しばらくして運動部っぽいデカいお兄さん2人が入店。半袖Tシャツの背中にリュック跡と思しき巨大な汗染みが映えて心強い。

ウバ セントジェームス OPのアイスティーを注文。ベーグルのランチが主体なので飲みやすいのを合わせてみる。
まずはストレートで飲むと、濃い目で渋さと爽快感がある。無着香でよかった。
ミルクを入れると濃さが落ち着き、更にいい感じ。

記憶の限りではベーグルを初めて食べたが、中々いける。ただし顎関節症の自分には辛い食べ物だった。

このカフェでは台湾茶フェアをしていた。ウバが美味かったので、この店で初めての台湾紅茶を試してみたかったが、合流の時間となったので断念。

友人と合流して目的地の『古書防波堤』へ。ジョンのサンがこんなことを言ってるから本も買ってしまった。

こうなった。

CDが主目的なので音楽系の本(伝説的バンド『はっぴいえんど』のドキュメンタリー)を合わせつつ、以前図書館で読んで手元に置きたかった『パンドラの匣』と、最近マイブームの室生犀星を買う。
テルミンの本は、テルミン練習中の地元の友人に贈ろうとして買ったもの。買った後に連絡したら、「もう持ってる」とのこと。贈りもの力が足りてない。


友人のリクエストで別の古本屋を冷やかした後、結局また友人を連れてさっきのベーグル屋に再訪問し、気になっていた台湾紅茶を頂く。
紅玉/台茶18号 日月潭紅茶。

サービスのドライフルーツが合う。スコーンにはクロテッドクリームをつけてほしい。

香りはまるで焼き芋の中?ルートビア?クオリティシーズンのウバにも似た初めての香りに驚く。
香りは奇抜なのに、嚥下した後はきれいにまとまっていると感じる。不思議。
対面で友人が「ルートビアは褒め言葉じゃないだろ」とツッコミを入れていたが、飲ませたら納得していた。ほら、いい意味でルートビアなんだって。
ミルクを入れた後も面白く、茶葉を少量買って帰った。

7/31(木)

今週は一気に残業している。

仕事がまだあまり振られておらず、毎日定時退社していたら、帰り際に上司から
「もっと残業していいからね」
と声をかけられたため。遠慮してると思われたのか、「もっと真面目にやれよ」と思われたのか。前者だと信じている。

まあ、どうせ家にいても勉強しているのだから、出社して実際のデータを触っているほうが効率的。遠慮せずやらせていただく。
ただ、帰宅が遅くなる分、自炊が困難になるのが痛い。外食ばかりでは身体を壊しそうだし、家に帰ってからだと遅くなる。


ふと思い立ち、生成AIで平日の余暇に充てられる時間を月間残業時間ごとに計算してグラフ化してもらった。この程度の計算、自分でやれ。
自分の生活習慣で最低限の家事・食事・雑務に充てる時間をざっくり除外すると、
残業0時間の場合は余暇は3h10m、
残業40時間の場合は1h10mまで減少する。
ダラダラやってると自分の時間が無くなることは確実。どうせ残業しないといけないなら、食材を買いこんで早朝から夜遅くまでやりきり、やらない日もしっかり作るほうが自分に合っていると思う。

いや、ほんとはやりたくないんだけど。普通にゲームしたい。積読も溜まってる。
でも今はがんばらないとゲームしても楽しめない。やるしかないのだ……

今日の音楽

はっぴいえんど - 春よ来い
夏の盛りにも関わらず、これを聴くと一人で年末を迎える薄ら寒い感覚がする。
自分にも帰るところはあるし迎えてもくれるはずだが、それを選ばなかった側として大いに共感できる。
今は辛いが頑張ればそのうち結果がついてくるだろう、という慰めと励ましの曲。

music.amazon.co.jp
(youtubeは違法アップロードしかなかったのでサブスク等で聴いてください)



8月に続きます。

*1:平日朝の東山線名城線(栄〜上前津間)は相当に混む。ラッシュ時の山手線ほどは詰めないが、乗るのを諦める人がけっこういる。コロナ中に名古屋を離れたので今はマシかもしれない。

*2:肉の脂身が数少ない苦手食材。嚙んでも嚙んでも飲み込むタイミングがわからない。グニグニ系の食感全般があまり得意でないので食感が残っている牛すじやホルモンも同様に好まない。

*3:ゴプラプラがあれば、他の島で日曜夜の分まで睡眠リサーチをしながらワカクサexにフィールドボーナスを移すことができるテクニックが使えるため。ズルい。

*4:正式名称は『私設図書館カフェ シャッツキステ』。ロングスカートのクラシカルなメイドさんが接客してくれるメイドカフェ。 30分500円で紅茶が飲み放題、お菓子が手作りで美味い、蔵書が多く自由に読める、自由に遊べるボドゲまである、内装がおしゃれ、しかも世界観が徹底されている。 メイドカフェであることをどう捉えても、秋葉原……どころか都内で自分の知る最高のカフェ。 私のアイデンティティの一部を形成したアプリ『拡張少女系トライナリー』とコラボもしていた。営業当時、自分は岐阜に住む学生だったが、ポイントカードを作って東京に行ったら必ず寄っていた。 現存していたら毎週末通っているので惜しくてたまらない。コロナが憎い。 店舗HP→TOP | 私設図書館シャッツキステ

*5:ラブライブ!南ことり。劇中でのバイト先がこのお店だったとのこと。ラブライブ1期は見てたのにすっかり忘れていた。

*6:ゲーム『ソフィーのアトリエ』の主人公、ソフィー・ノイエンミュラー。さん付けしているのは、シリーズ最終作には24歳になっているため。

*7:タペとフィギュアが見えないところまで行けばセーフ。1Kの部屋だが浴室前はギリギリ死角なので生活に支障はない

*8:そもそも「推し」とか「推し活」という言葉があまり好きではない。 キャラクター・アイドル・関係性など問わず、対象への感情やアプローチは本来様々あるはず。人によって様々なそれらが「推し」という一語の中に乱暴に包含されてしまうことに危機感を感じている。 その辺りの機微を知らない外の人間が「推し」という単語を使うのは仕方ない(実際便利な単語である)が、当事者が自分の行為や感情を「推し」という用語で安直に塗りつぶしていることに対して無自覚でいるのは”よくない”と思う。 用語の過度な抽象化は、元の言葉が持っていた微妙なニュアンスを削り落とす。

*9:テトリスの公式であるBPS社から出た対戦特化のテトリス。テトリミノの一部を構成するクリスタルを含めてラインを消すことで必殺技ゲージを溜め、自分の盤面を整えたり相手の盤面をグチャグチャにする。極端なバランスと愛嬌のあるキャラクターがシリーズの中でも異彩を放ち、カルト的人気を集めている。

*10:相手のテトリミノ落下速度を最低にして、ハードドロップも禁止するカスの技。効果時間の3ブロック分が長すぎて、ヌーの効果時間中に次に放つヌーのゲージを溜める極悪コンボ、通称『ヌーハメ』がある。最初のゲージを溜められると抵抗不可能、何より相手が面白くない。

住所不定な日記(6/29〜7/7)

引越しに関わる1週間ちょっとの日記。

 

6/29(日)

実家を出て、新幹線で東京へ移動中。

道中はブログを書いていた。

f:id:DNK:20250707222602j:image

 

自分の引越しを面白がって、なぜか同行してきた東京住みの友人を連れ、新居で鍵を受け取った。

 

新しい住宅は会社から指定されたマンションの一室だ。
格安で住める代わりに場所は選べず、間取りもわからない。ミステリーツアーというか闇鍋ガチャというか。

共用部分は意外と新しめできれいな物件だった。これは当たりを引いたか。

 

管理人の女性から鍵を受け取り、いざ初入室。

......あれ、なんかある?

 

えっ、ここ社員寮なの?机と椅子もうあるの?洗濯機って共用なの?

知らなかった。大変なことになってしまった。

今使ってるダブった家具、どうしよう。

洗濯機なんて引越し屋に取り付け手配して日程確定してるんだけど?

 

いかんせん、大型家具3つを1日で全て処分するのは、アラサーになって未だに車を持っていない自分の手に余る。

情けないが、とりあえずその場で父親に電話。

 

「机と椅子と洗濯機を積みに、来週の土曜、(6月まで住んでいた)津まで来てください......」


友人はベッドフレームに腰掛けてケラケラ笑っていた。他人事だと思って。他人事なんだけど。


この日はスーパーの下見をしたり、ニトリに行ったり、浴室のカビ予防と居室のゴキブリ予防まで済ませた。終始大荷物で大変だった。

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荷物の搬入は来週なので、今日は宿無しとなる。

今は友人宅近辺で飲んで、泊めさせてもらっている。初日はまだ観光っぽい気分だったが、一人だと精神的に辛かっただろう。

 

明日はもっと大変そうだな。

 

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ホッピーの現物を初めて見た記念

 

 

6/30(月)

ホテルで。

 

前担当の最終出勤日だが、引越し準備のため有休を取っている。

今日は新居のガス開栓に立ち会い、なんにもない部屋の拭き掃除を済ませた。転入届と免許証の住所変更も済ませた。ここまでやれてよかった。鍵取得とガス開栓と搬入と掃除が同日だったら大変なことになっていた。というか新居に洗濯機が届いて確実に詰んでいた。

 

会社が用意してくれているホテルに16時ごろチェックイン。

余裕だ。近場を散歩してラーメンを啜った。三重はラーメン不毛の地だったが、この辺りは逆にラーメン激戦区らしい。美味そうな店がゴロゴロしている。

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つけ麺屋の和え玉。まあまあ。

 

この二日間の動きは上々だったと思う。

 

ただ、「一人が気楽」だとか「東京に行きたい」とか、頭で思っていたものの、いざ一人で引っ越すと忙しいし知らない土地だしで意外と心細い。

こっちの友人が面白がって来てくれて助かった。

 


7/1(火)

新たな職場で初出社。

挨拶とオリエンテーション、環境のセッティングをしてたら初日の業務が終わった。

どうやら、完全に別分野からこの担当に入ってきたのは自分だけらしい。ミーティングで聞こえてくる専門用語や略語は何も理解できなかった。一応、自分を採った上長は、自分がマジの素人なことは把握しているらしいが……

 

所属するチームと、頻繁に関わるらしい隣のチームの共催で懇親会があったので参加した。

唯一の遠方から来た若者ということもあるだろうが、自己紹介がけっこうウケて今後への滑り出しは上々。三重からいい日本酒を2本持って行った*1のもよかった。

会話が弾んだ人の名前をメモした。

 

懇親会で上司と挨拶をしたときの話。

自分「しばらくは何もわからない状態ですが、なんとか食らいついていきますので——」

上司「そもそも1,2年で成果が出るとは思ってなくて、(何もできないところから)どこまでやれるかが楽しみだ」

 

と、なんとも言えない笑みで告げられた。試されてる——

 

 

7/4(金)

3日間の出勤を終え、引越し準備や所用のため三重に戻っている。

本来この日に研修を予定されていたのだが、遠方からの引越しでどうしても休みを取りたくて、迷ったが申請した。上司のなんとも言えない表情——

 

14時

この一週間で、周りとのレベルの違いを知った。仕事量、知識、経験、その他業務改善のための行動量やスピード感が、自分含むこれまで会ってきた支店の人とは段違いだった。完全に置いて行かれていた。

あと、仕事ぶりから伝わってくるエネルギーに圧倒されてしまった。言葉を選ばないと、今まで会社で見た人たちは、「ゆったりやる」人か「意識高い系」の人がほとんどだった。だからゆるゆると仕事ができたのだが、能力のある人が全力で仕事をする現場に初めて来て萎縮してしまった。

 

また、自分があまりに頼りないこと、さらに自分が頼れる人もいないことに対するストレスがとんでもないことに気付いた。

 

さらに、ある事情で自分だけ使うシステムや根本の働き方の違いもあり、仕事の進め方がこれまでと全く変わってしまった。

「みんな当たり前にできることができない。自分だけなんか違う」ということの疎外感が苦しい。

 

同日に一緒に転入した人は、どうやら近い部署から来ているようだった。初めから勝手もわかっており、さっそく案件を貰って活躍している。完全に置いていかれている。

まあ他の人はキャリアも役職も持ってきてるから比べるのも筋違いだが。

 

今の状態だと、当初危惧していた、忙殺されることによるストレスとは別の理由で潰れそうだ。

対処法は、やはり一刻も早く仕事を覚えることしかないように思う。でも、何もわかっていない今の状態から、何に手をつければいいのだろうか。

これからやっていけるだろうか...…

 


(7/6追記)

1日の懇親会で会話が弾んだ人たちの名前を控えておいたので、空いてる時間で雑談でもしに行こうと思っていたが、とてもそんなことできそうになかった。

 

これまでの事務所に比べて会話が少ない。雑談はほぼない。全員が忙しそうだ。

 

自分が何をすることを求められているのかがわからない。何もわからない状態なので、聞きながら仕事を覚えないといけないのだが、聞きやすい相手もいない。孤独だ。

(追記ここまで)

 

 

16時

三重での用事を全て済ませて、Sion.808*2で最後の紅茶を頂いている。

 

とびきり佳い茶器を選ばせてくれ(「この3つは普段はお出ししない、私のとっておきなんです。最後なのでお好きなのを選んでください」*3)、

前回来店時に持ち帰りの茶葉はないか聞いていたミストバレー茶園のSPRING BLOOM*4を特別に包んでくれる心遣いまでいただいた。)

 

最後の注文は、前回と同じミストバレー茶園 SPRING BLOOM。

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フリル状のソーサーと金の縁取りが美しい。こんなのが欲しいが普通には手に入らない。

 

1杯目をゆっくり口に含み、鼻から息を吐きゆっくりと嚥下した直後、1週間の緊張が一瞬で解されて涙が止まらなくなった。

静かなBGMと微かな物音が響く店内の隅になる席で、音を立てないようにして、左手で目元を隠しながら泣いた。今の自分を知るものは濡れたテーブルクロスだけのはず。

自分の中で、他者と心が通うことがこんなに重要だったとは。

「いや、早くない?」とは思うが、今後の不安に対して怯えているのなら、今がピークだろう。そうであってほしい。

......

...

 

2煎目。これを書きながら、スマホに反射する自分の眼が真っ赤だと気付く。だけど、涙は止まってくれた。助かった。

 

結局、スプリングブルームを安く譲っていただいたと思ったら、レジで量までオマケしてくれたことを告げられる。

マスター「心ばかりですが」

その心で泣いてたんですよこっちは.....!

あやうく面前で決壊するところだった。

「その心をいつもありがたく思ってるんです」となんとか返して持ち堪えた。

 

 

19時

三重に残留する同僚と最後の風呂飯。榊原温泉日帰り温泉へ。ニフティ日帰り温泉ランキングで全国1位になってるとか。とろっとろで本当に佳い湯だ。

 

同僚「どうしようもなくなったら連絡して。悩んでいることをまとめて送ってくれたら、ピッタリの一曲を処方してあげよう」

 

そういえば、自分は東京に行ってからずっと、はっぴいえんど『春よ来い』がずっと流れている。

同僚「東京っぽい曲か......直球だけど、くるり『東京』とか。」

 

どんな曲?

同僚「失恋ソングなんだけど......歌詞を東京に置き換えて聴くと、夢破れて帰る前夜に、荷物を纏めて歩いて昔を思い出しながら聴く曲になる」

ダメじゃん!!

 

この同僚はとある旧車に乗りたくて、一気に稼ぐために早く昇格したいと言っていた。確かに頑張るなら今だ。でも、主従が逆転しないように。今の自分が「遊ぶ金欲しさに」働いていることは忘れてはならない。

 

 

最後に互いを鼓舞して別れた。

僕「お互い“自我”は保とう」

同僚「話を聞く限りだと相当殺伐としてるけど、ファイティングポーズは崩さないように」

 

一人だと潰れそうだったけど、今日仲のいい人と思ってることを喋ったら楽になった。気兼ねなく喋れて、アドバイスや励ましをくれる人のなんと貴重で嬉しいことか。自分は人間関係的に恵まれていたのだなと実感した。

 

今日のあれこれを踏まえると、自分はこの1週間、気を張り過ぎていたのだなと思う。自分の居場所を見つける工夫をしていきたい。

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不思議なくらい美味い思い出の町中華。“夜ランチ”というセットがお得。

 

 

7/5(土)

AM

搬出の日。

新居に置けなくなってしまったL字デスクやゲーミングチェア、洗濯機は、頼んで津まで来てもらった両親に実家まで運んでもらった。

親がいなかったら風邪を引いている近場の友人に泣きついていたか、レンタカーを借りて半泣きで処分先を探していたことだろう。

今の暮らしは他者に依存して成り立っている。

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PM

洗濯機やデスクを積んだ車に乗せてもらい、実家に帰ってきた。

 

ふと思い立って自分の預金口座を見る。

 

当初の予想よりも明らかに貯まりが遅い。

車を持っていないのを言い訳にして、毎週のように電車で遠出してるし、外食しまくってるから当然ではある......

 

いつまでもこの生活ができるとは限らないので、もう少し節制すべきか。これからはもっと難しいだろうが。

 

 

7/6(日)

荷物搬入の日。

実家でテレビを眺めている。浅草寺周辺で街ブラ企画をしていた。何をしていても(何もしなくても)仕事への不安が止まらない。職場から持ち帰った本を読んでないと安心できない。楽しくて読んでるわけでもないのに。

 

上手にリフレッシュする方法を身につけないとな。今までは慣れた仕事だったので、能動的にリセットする方法は考えたことがなかった。


12時

東京行きの新幹線を待っている。

いざ東京に行く段になると、少なからず地元から離れがたく思う。東海にいたときとは違い、近場に味方が少ない、帰りたくても中々帰れないという二つの要素が郷愁を増しているのだろう。

 

「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」

 

から始まる室生犀星の詩が思い起こされる。

 

この詩は東京にいる犀星が故郷を懐かしむ詩だと思っていたが、実際は故郷金沢に帰っても受け入れてもらえない犀星が、

「遠い東京から『ふるさとおもひ涙ぐむ』くらいがちょうどいい」

と考えていたという解釈があるそうだ。

 

幼少期に東京へ養子に出され、故郷に対して愛憎渦巻く室生犀星
対して自分の半生は(歳と共に順調にこじらせ、自意識だけが肥大化していることを除けば)山も谷も人並みで、犀星と比べるのも烏滸がましい。

それでも考えさせられるところはある。

 

好きとも嫌いとも言い切れない故郷。

今のところ、すぐには帰れないくらいの距離感で、ほどよく美化しながら懐かしむくらいが丁度いいかもしれないな、と考えることにしよう。

 

 

新幹線の車内。東京に行ってからのメモを見返したらまた視界が滲んできた。弱過ぎだろ。

これもまた書き残し、数ヶ月・数年後に読んだときに当時の不安を思い出し苦笑するよすがとなれば幸いである。

 

16時半

搬入が始まった。物が多過ぎて段ボールで身動きが取れなくなった。なんとか箱を片して、明日のネット開通に間に合わせたい。

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部屋の奥に行けない

19時半

荷解き真っ最中、友人から目黒で飯に行かないかと誘われた。もちろん行くと即答したら何故か怯えられた。行かないわけがない。明日が仕事でも行ってたと思う。

 

 

2時

帰宅後もずっと荷解きをしていたおかげで、ようやく段ボールがほぼ全て開いた。本の分類や家電の配線のような細々としたものは手付かずだけど。

 

 

7/7(月)

AM

ネット開通工事の予約が入っていたため休暇を取っている。

明日から使う通勤定期を取ったり部屋の配線や整理をしたりと忙しい。段ボールはほぼ全て空けられた。

 

6月末から昨日まで、ずっと地に足がついていない感じがしていた。

忙しかったのはあるし、各地を転々としていたせいか、旅行や出張みたいな気分だった。

昨日見てたような日曜朝の情報番組でしか見ない地名*5が続くこの街で生活するのが他人事に思えた。

 

だが、こうして自分の見知った家具や本やボドゲを並べていくうちに、ようやくここが自分の家で、東京が自分の拠点となる実感が湧いてきた。何もわからない街で、この部屋だけは自分を害するものが何もないという確信があった。

セーブポイントというかセーフティエリアというか、そういうものが出来上がったような気がした。

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今日までの進捗。なんとか収めたって感じ。本はこれから分類します。

 

PM

ネット開通が早く終わったので、皮膚科に来ている。背中や臀部の湿疹が酷くなっている。

診察したとき、「ほんとに持病はないの?糖尿病とか」と訊かれた。免疫力がかなり落ちて菌に感染していたらしい。

 

2,3か月前から気になり始めていたが、市販薬で済まさずにもっと早く行けばよかったな、と反省。まあ最近は毎週忙しかったし、難しかったか。

結局、チューブの塗り薬を一気に8本も処方された。

 

今後も不摂生になりがちな生活だが、なんとか体調は維持していたい。

維持じゃダメか。もっと良い生活をせねばならない。

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新居での初自炊は冷凍餃子。IHと1口コンロとは一生和解できない気がする。

 

おわり

こんな感じです。これからも元気でやっていきます。

*1:作 槐山一滴水・福和蔵 純米大吟醸 の2本。日本酒好きでなくても飲みやすいものをセレクト。

*2:三重で一番通った紅茶専門店。許可を貰ったのでそのうち紹介予定

*3:1つはロイヤルコペンハーゲン、残りは忘れた。値段は聞いていないが、どれも古いものでもう手に入らないのだとか

*4:正式名称は「ミストバレー茶園 MVOB-2 'SPRING BLOOM'」。ネパール紅茶の有名茶園、ミストバレー茶園が25年度の最初に、夜明け前にだけ手摘みされる最高級茶葉。大変貴重で完全受注生産品。味はダージリンに近く、最初は爽やかに駆け抜け、やがて濃い味に変わるが厭らしくなく優しくまとまっている。二煎目でも味が出て青臭くならない。文句無しの最高級茶葉。

*5:地方民は全国ネットでよくやる東京の街ブラ番組やグルメ番組を冷ややかな視線で見ている

特に好きな曲2506

新幹線の車内です。

7月の新生活を迎えるため、3年間の生活を総括しています。

さしあたっては、特に好きだった音楽を50曲に厳選してプレイリストにしました。


選定基準は、

・22年7月*1〜25年6月の間に知り、ハマった曲、特に思い出深い曲

・楽曲自体のリリース年は不問

・アーティストごとに1曲まで(別名義・楽曲参加での重複可)


としています。

 

こうやって見返すと、行きつけのお店や同僚・友人など他人に影響されて聴いた曲や、誘われて行ったフェスで知った曲も結構あります。

一曲一曲と思い出が連動して感慨深いです。

 

やはり近くにいる人って重要だなって思います。

 

気になった曲があれば聴いてみてください。

 

music.amazon.co.jp

 

開けない方はこちらの画像をどうぞ。

 

*1:名古屋から引っ越してきた時期

引越し中です

旧居に家財を置いたまま、スーツケースとリュックサックに着替えやPCを満載して電車に乗った。

 

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生まれて初めて東海を離れ、7月から東京暮らしが始まる。就職、転勤からの転勤ということで、3年ぶり3度目の新生活となる。

荷物の搬出入は7月5,6日に行うが、仕事は1日から。最初の1週間は会社が用意したホテル暮らしの予定だ。

 


転勤先の業務、

間取りも知らず、内見すらしていない新居*1の狭さ、

妙にタイトな引越しスケジュールへの不安。

他にも種々の不安が、異動が確定してからずっと脳裏でモヤモヤしている。

 


でも、一度はしてみたかった東京の暮らしと、

大変そうではあるが自分で希望した転勤先への期待、

確かに感じているのもまた事実。

 


今の暮らしの終わりを感じてから、こんなことをよく話していた。

 


「この3年間で友達はできなかったが、行きつけの店はいっぱいできた。一人遊びが上手くなった」

 


一人で遊びに行っても全然気にしない性格のため、休日も近場でフラフラと出歩いていた。

また、一緒に転勤した同僚や、最後の1年で近くに引っ越してきた地元の友人のおかげもあり、退屈はしなかった。

 


馴染みのない地方都市での暮らしは初めは窮屈にも思えたが、なんだかんだ気楽で楽しかった。

 


昨日、同僚2人*2と最後の焼肉からの銭湯で湯と感傷に浸っているとき、

「(ダンク)は......まあ、どこでも楽しくやりそうだな」

とお墨付きをいただいた。

 


確かにこの3年間の暮らしぶりは、与えられた環境の中で楽しむ力が自分に備わっていると信じるには十分だった。

 

 


東京ではどんな暮らしになるだろうか。

どうなるかは予想もつかないが、せめて楽しくありたい。

 

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きょうの音楽

オアシス - Don't Look Back in Anger

youtu.be

最後の風呂上がりの車内にて

同僚「ここでの生活を締める最後の一曲は......これや」

 

 

「俺の葬式で流して“お世話になった方々”みたいなテロップ出したい。スタッフロールみたいに」

とも。

 

*1:会社が指定するアパート。物件名、ワンルームであること、床面積しか知らない

*2:3年前には一緒に出ようと誓ったが、結局彼らは残留し、自分だけが県外異動となった。

日記:電車にて

2025/04/20

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帰路。23時の急行列車。

 

向かいの席に乗る初老の夫婦。車両の端に座る妻は伸びっぱなしでボサボサの白髪混じりの縮毛を纏って、デニム生地の簡素なワンピースを着ている。

隣に座る夫は小太りでニュージーランド土産と思しき黄色地にキウイ鳥のTシャツを着ており、肩から2年前の某芸術祭のトートバッグを提げている。

 

旦那が何かスマホの画面を妻に見せると、妻は興味深げに覗き込む。

 

そうしている間に、隣の車両から青年が重いスライドドアを開けこちらの車両に入り、通り過ぎていった。

 

開け放たれたままのドアを見た妻は、少し逡巡したのちに、座ったままハンドルを手にすると勢いよく押し込む。

ドアは想像以上に大きな音を立てて閉まる。その音に妻は驚き、夫の方を少し向き少し笑う。夫も妻に何か喋っている。

 

 

それをぼんやり眺めていた僕は、あまりの美しさに少し潤んだ目で、

スマホを取り出し、メモアプリを開くーー